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1284枚目「ある記録 3ページ目」

嵐追いのドレイク

Stormchaser Drake / 嵐追いのドレイク (1)(青)
クリーチャー — ドレイク(Drake)
飛行
嵐追いのドレイクが、あなたがコントロールしている呪文の対象になるたび、カード1枚を引く。


「あのドレイクの野郎のせいで伝導率がまた乱れてしまった。ガールー!奴を追い払うのだ。」
――屍錬金術師、ルーデヴィック
2/1

嵐追いのドレイクとは《コーの精霊の踊り手》である。





今回も引き続き『イニストラード:真紅の契り』実装に伴い構築したデッキについて記していく。
前回、前々回はかねてより構築していたデッキに新カード数枚差し替えたものだったが、今回は0枚からくみ上げた完全な新デッキとなる。

発端はやはりドラフト。対戦相手の出した《嵐追いのドレイク》を見た瞬間まず「2マナ2/1飛行めっちゃ強くね???」となったことから始まる。能力は一切誘発せずに飛行アタッカーとして天寿を全うした小柄な翼竜ではあったが、テキストもやはりどこかおかしいことが書いてあった。

本題に入る前にまずドレイクについて記そうと思う。

ドレイク

ドレイク/Drakeとは、我が次元:地球ではドラゴンの別称に過ぎず、大きな違いはないとされる。
歴史上初めて船長として生きたまま世界一周を成し遂げた偉人にして、乳のでかい海賊が検索結果に表示されてしまうフランシス・ドレイクのように人名に用いられる例もある。

MTGにおいては、見た目こそドラゴンと大きな差はないが、青い小型の翼竜として多く登場する。その関係からレアリティが低いものが珍しくなく、また、カードパワーそのものが低めなために表舞台に立つことは稀である。

有名どころは【イゼットドレイク】を成立させた《奇怪なドレイク》《弾けるドレイク》。思えば、《プテラマンダ―》もドレイクである。

しかし青赤に生体改造ウーパーなこともあって従来のドレイク像とは程遠い。

青単色で真っ当なドレイクと言えば、統率者戦での需要から大きく高騰した《金粉のドレイク》、10年…いやもっと昔に活躍した《海のドレイク》が有名だろうか。

《海のドレイク》は3マナにしてパワー4飛行という古のカードにしては規格外な性能で、レガシーにてアグロデッキ【フェアリーストンピィ】に重宝された。デメリットとして設定された土地2枚戻しはその実、できない時に出せないことはないし、生贄に捧げられたりもしない。デッキを選ぶだけで重いものではなかったのである。
『ポータルセカンドエイジ』という特殊セットのみの収録だったことも相まって、ポータル系列エターナル解禁に伴い高騰したが、今なお続くMTG全体のカードパワー上昇により衰退。『モダンホライゾン2』に再録を果たすが今や見る影もない。

個人的にドレイクといえば《耳障りなドレイク》が印象深い。ドレイクという翼竜を始めて認識したカードである。

優雅に雲海泳ぐ竜のイラストが美しくかっこいい。それでいて、ドラゴンそれからワイバーンと何が違うんだと疑問を抱いたきっかけである。

イラストだけ覚えており、カード名もテキストも定かではなかったが何とか見つけ出すことができた。ありがとう、ScryFall。諸君らも思い出のドレイクとの再会に励むといいだろう。

drake

奇しくも《耳障りなドレイク》も《嵐追いのドレイク》と同じくドロー能力であった、と何とかこじ付けて本題に入ろうと思う。

青い龍の背を追って

《嵐追いのドレイク》のテキスト読み驚愕する。こいつ、空飛ぶ《コーの精霊の踊り手》ではないか?

サイズ修正は一切ないが、飛行なる世界最強の回避能力は余りあるメリットである。さらには、カードタイプの制限が一切ない。

まず想定されたのは同じ『真紅の契り』セット内、スピリットが有する降霊である。通常ではクリーチャー、墓地からではオーラとしてプレイできるように設計された青白のメカニズム。そのオーラ先として用意されたことは明白だった。

そして、青らしくインスタント・ソーサリー。『ストリクスヘイヴン』に登場した魔技と、それを活用すべく用意されたであろう、クリーチャー強化呪文が多く存在している。

というデッキがすぐに思い浮んだ。

【聖ドレイク】

デッキリスト

デッキ
4 嵐追いのドレイク (VOW) 82
6 平地 (VOW) 398
4 復讐に燃えた犠牲者、ドロテア (VOW) 235
5 島 (VOW) 399
4 レオニンの光写し (STX) 20
4 賢い光術師 (STX) 10
4 農家の勇気 (MID) 24
4 君は道で待ち伏せに遭遇した (AFR) 43
4 君は近づいてくる護衛兵に気づいた (AFR) 85
4 秘密を掘り下げる者 (MID) 47
4 一枚岩の防衛 (ZNR) 52
2 信仰の繕い (MID) 221
4 さびれた浜 (MID) 260
4 連門の小道 (KHM) 260
1 神託者の広間 (STX) 267
2 怪しげな密航者 (MID) 80

完全BO1特化型。すべてを廃する鋭利な刃、土地20枚構築。

やることはいたってシンプル。シナジー有する軽量クリーチャーで一瞬を殴り抜く。

クリーチャー

メインとなるのは《嵐追いのドレイク》で間違いないのだが、4枚しか入れられないのは如何ともしがたい。これ単体のみにすべてを賭するのはデッキの体を成していない。

そこでまず、追加の《嵐追いのドレイク》として《怪しげな密航者》の採用に至る。

ブロックされない、ルーティング能力持ち。おおよそクリーチャーとクリーチャー強化呪文に2極化した構成で土地3枚あれば勝てるデッキ。偏ってしまった手札の処理を担ってくれる。もちろん、《ドロテア》を捨て去り即降霊に備えるためでもある。

2マナ4/4飛行なる絶対的な戦力を有するが、一度の戦闘で生贄に。降霊すると、攻撃するたび4/4飛行が駆けつけるオーラとなる。
《嵐追いのドレイク》につける最高峰のオーラにして開幕4打点のヒットエンドラン。《怪しげな密航者》も殴りやすいにもほどがあるのでオーラ先としては超優秀である。

彼・彼女らメインアタッカーに備える魔技持ちは《賢い光術師》《レオニンの光写し》を選抜した。

全体強化により一瞬で20点到達を成し得る《レオニンの光写し》はまだしも、《賢い光術師》は真っ先に思いたというだけなので他に候補がいればそちらでいい。飛行打点デルバーについても同様。

呪文

降霊を含むオーラよりも、1マナインスタント・ソーサリー連打によるデッキぶん回し路線に特化した。2マナや履修・講義まで視野を広げると、採用足りうるカードは多分に存在するのだが、必要だと目した役割を担う呪文が1マナで揃っていたことからなかったこととした。

まずは強化呪文2種。これらを《嵐追いのドレイク》に使用してデッキを回していきたい。

《君は道で待ち伏せに遭遇した》はパワーの強化値こそ乏しいが、タフネス3上昇により火力呪文に応戦できるのが優秀。撤退はテンポロスが著しく、これを選択しなければならなくなった時点で投了した方が良いまである。

《農家の勇気》は本デッキに最もふさわしく、このカードがなければ構築が危ぶまれるほどのカード。1マナを2回打てるということは、《嵐追いのドレイク》は2枚ドローし《レオニンの光写し》全体+2/+2がつく。警戒のおかげでためらいなくぶん殴り、アグロ同士の熾烈な削り合いを征するおまけ付き。

次いで妨害呪文2種。2マナクリーチャー組を守るべく構えたいためにこちらも1マナ採用となる。

これもすべて《一枚岩の防衛》のおかげである。1マナ追加だけでも事足りるほどの超短期線デッキではあるが、《賢い光術師》《デルバー》がウィザード《レオニンの光写し》がクレリック、《怪しげな密航者》がならず者なためにパーティ構成要件を満たしている。ただし、デルバーと密航者は変身してしまうとこれらのタイプを失ってしまうのに注意がいる。

《君は近づいてくる護衛兵に気付いた》は当然ながら呪禁により単体除去呪文を解すするのが主目的。また、辛うじて出された1体の飛行クリーチャーをタップさせて《嵐追いのドレイク》を通す攻めの手段にも使える。噛み合い過ぎてて笑えて来る。
このモードを有するために、ドロー誘発に使用できない《消えゆく希望》不採用で通る。

最後に《怪しげな密航者》と同様の目的でルーティングインスタント《信仰の繕い》を添えた。

でもこれ土地2枚でよくねってことが多々ある

土地

《嵐追いのドレイク》+青マナを構えるべく青青のマナ要求。また、最大打点を叩き込む《農家の勇気》の白白マナ要求と、色マナに関してとにかくシビアな面が多い。例えタップインになるとしても《さびれた浜》は採用に値し、《連門の小道》と共にレア土地の妥協は一切すべきでないことだけは伝えておく。

その割には《神託者の広間》を採用したりしている。

最後に

土地20は尖らせすぎ疑惑は濃厚で、もしインポートするにしても22枚へ増やしてほしい
BO3でも行けるんじゃないかと思う程度には勝てるデッキだが、一点特化過ぎてサイドボードが一切わからない

私は青白で構築したが、青緑、青赤でも充分成立するんでないかというポテンシャルは《嵐追いのドレイク》にはある。

 

『イニストラード:真紅の契り』

今日発売なのに発売日感がまるでない。





 

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  1. ジェスカイにして表現の反復と祖先の怒りと自身の誇示足して遊んでますがうまく通ったときの爽快感は他にないですね

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