スポンサーリンク
土地

1209枚目「ストリクスヘイヴン収蔵のレア、神話レアを雑に見ていく 提出」

大図書棟

The Biblioplex/ 大図書棟
土地

(T):(◇)を加える。
(2)(T):あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。それがインスタントかソーサリーであるカードなら、あなたは「それを公開し、あなたの手札に加える。」を選んでもよい。あなたがそのカードをあなたの手札に加えなかったなら、あなたはそれをあなたの墓地に置いてもよい。あなたの手札にちょうど0枚か7枚のカードがあるのでなければ起動できない。

いつか訪れるあなたのために。





 

前置き

カードの強弱。それはカードを手にデッキを組んだ後に知ること。
込められたフレイバーを味わうのは、封を解くその時に。

だが、発売前にあれこれ語るのもMTGを楽しむ醍醐味。すべてのカードについて書ききるのはあまりにも無茶、ガイドブックを書くレベルの作業になってしまうので、レア神話レアについて絞ることとする。

更新履歴:
初稿:2021年4月15日 多色神話レアまで
最終更新:2021年4月23日 全部

注意点

基本的にカード単体で見る個別評価。
・公式サイトの「Card Image Gallery」(特殊仕様はこちら)にて全カード公開済み
・統率者セット新規カードは省く。
・画像はタップで拡大可能。
・世界観に関する記述は公式記事からの引用。

プレインズウォーカーのためのストリクスヘイヴン案内|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
ストリクスヘイヴンの伝説たち|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

メカニズム

・講義、履修

予めサイドボードに科目登録しておいた講義を履修により手札に加えることができる。
「履修」は講義を選ばずに「カードを1枚引いて1枚捨てる」を行ってもいいし、何もしなくてもいい。
「講義」は履修に関係なくメインデッキに投入してもいい。

・魔技

インスタントやソーサリーと唱えるかコピーするたびに誘発する能力。
「果敢」に似ているがインスタント、ソーサリーに絞られていることと、この系統に珍しくコピーしても誘発することに注意。

・護法

対戦相手の呪文や能力に追加コストを課す能力。マナやライフなど要求するのはカードごとに異なる。
「呪禁」の劣化版だがその「呪禁」が強すぎたので生まれた常盤木能力。(『ストリクスヘイヴン』に限らず「飛行」や「速攻」のように継続的に登場する定番能力のこと。)

・モードを持つ両面カード

表と裏、両面に異なる呪文が印刷されたカード。プレイする際にどちらか選んで使用する。MDFC(Modal Double-Faced Card)とも称される。
『ゼンディカーの夜明け』『カルドハイム』にも登場。それらよりもクリーチャー同士やアーティファクトとソーサリー、プレインズウォーカーとクリーチャーなど組み合わせは多岐にわたる。

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』のメカニズム|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

 

神話レア

《学生の代言者、マビンダ》

伝説の進路相談員。ちょうど相談しているこの女子生徒は超読書家で勉強好き。その努力の甲斐あり学年1位の成績をキープし続けている。屋敷しもべ妖精の地位向上に尽力すべく魔法省への入省を決意するが、これはハーマイオニー・グレンジャーの話で関係性は不明。

毎ターン1回、墓地のインスタントかソーサリーをプレイ可能にする起動型能力。だが自分のクリーチャーを対象としないのなら8マナも重くなってしまう。悪さをするにはそれ相応の代償が必要なのだと代言している。

彼女自身が3マナ2/3飛行で最低限の戦闘力を持っているので、純粋にクリーチャー強化呪文を使い倒すデッキに採用できる。この真っ当な進路では《果敢な一撃》は最良の選択肢の一つだろう。

レア

《謹慎補講》

ただの補講どころか謹慎措置までされるPTAが黙ってなさそうな講義。成績も素行も悪いのだろう。いや、これを履修するのか。

土地でないカード1種類か、パーマネント1つの行動を封じる白らしい妨害呪文。サイドボード要員のカードでありながら「講義」なので1ゲーム目から対処可能なのは利点ではある。だが、その利便性を代償に2マナソーサリーの何もしない呪文でもあるので対戦相手のデッキの動きを予習する必要があるだろう。

「履修」を持つバウンス呪文《ゼロ除算》から使うとマジックが上手く見える。

《壊滅の熟達》

本来のコストよりも安く支払うことで劣化版にもできるサイクル。マナコスト変動型のモード選択呪文のような発想だろうか。

元の効果は《次元の浄化》、4マナにすると2つ戻させる。4マナ版では最も破壊したいパーマネントこそ取り逃がしてしまうが、時間稼ぎにはなるのでそこまで悪くないかもしれない。クリーチャーのみならず、食物や宝物などのトークンをばら撒くデッキがあれば突き刺さるのは覚えておく。

単純にクリーチャーへの全体除去として見ると《空の粉砕》《ドゥームスカール》といった対抗馬を考慮する必要があるのでパーマネント全体に及ぶのをどう見るか。エンチャントやアーティファクトを並べる《ヨーリオン》系統のデッキこそあるが、戦場に出た時の誘発型能力を多用するデッキなので戻しても効果は薄いのは残念。

《精鋭呪文縛り》

殿堂プレイヤーにしてマジックプロリーグ所属、世界最強としてたびたび名前が挙がるPaulo Vitor Damo da Rosa氏(通称:PV)が世界選手権2019を征したことを祝し作られたプレイヤー・スポットカード。(ちなみに前王者は《熱烈な勇者》)

3マナ3/1飛行で対戦相手の手札1枚を2マナ重くする、白い妨害カードの新機軸。白が得意とするパーマネント追放カードとは異なり、《精鋭呪文縛り》が除去されても取り戻すことはなく追放したまま。ブリンクと相性が異常で《スカイクレイブの亡霊》と良い勝負。

どっかのインチキ三人衆》ほどの凶悪さを感じないが、2マナ増加は見た目以上に重く、あちらがおかしいだけと言える

《レオニンの光写し》

「魔技」で全体強化する白系アグロに適した白らしく優秀な軽量クリーチャー。だが、純粋に軽量クリーチャーを多用する【白単アグロ】ではインスタントもソーサリーもほとんど採用しない。

トークン生成呪文との相性が優れているのでそちらを主軸にデッキが組めるのなら胸いっぱいになる。白黒大学シルバークィルが墨獣トークンを戦力に用いる軽量アグロな方向性なのでそういう意図だろう。

《学期の終わり》

クリーチャーとプレインズウォーカーが戦場から解放され、一つ大人になって帰ってくる。次のターン終了時なのでブリンクコンボにも除去回避にも使える。

学期末テストを乗り越えた短縮授業期間が好きだった。返却される紙切れの出来栄えに一喜一憂、補講が言いつけられたとしても、学業という制限区域から解放される感覚が生徒を自由にした。

ーーーといった体で甘酸っぱい思い出を書こうとしたら特になかった青春恐怖症を患っているので捏造するにも無理が生じた。どうして俺の脳内には「思い切って髪染めちゃった!」とか「あの二人が付き合い始めた!?」とかないんだ。普段より早く部活かカードショップ行った記憶しか出てこねえ。

《戦闘講習》

「履修」を行いつつ、戦闘に赴く生徒たちに効率の良い戦い方を教える講習。攻守ともに強化しつつ、アンタップで警戒を怠らない。

しかし1体だけの特別講習。アグロではより効率の良い強化手段を用いたい。起動型能力や+1/+1カウンターを参照するカードとの相乗効果で学ぼう。講義カード1枚分手札を得するのも利点ではある。

《厳しい試験管》

白らしい妨害クリーチャーで誘発型能力に2マナを課す。自分と相手問わず中立的な姿勢で戦場を見渡す。

誘発常習犯である《ヨーリオン》には特に厳しく、《クロクサ》には寛大な一面がある。むしろ《クロクサ》のような戦場に出た時にデメリットを持つ大型クリーチャーと組み合わせて試験の抜け道を探すべきなのかもしれない。

例え厳しくても死してなお生徒を見守る教員は寛大で敬意を表すべき存在なのに疑いの余地はないと思います。(+2点





神話レア

なし。(両面カード参照)

レア

《大魔導師の名誉教授》

「魔技」で1ドローするマジでやばそうな先生。クリーチャーとしては貧弱そのものだが、無事ターンが返ってきてからの恩恵は破格。絶妙なバランスである。

思考の旋風》より出しやすくなったが、タイプが絞られ破壊されやすくなった。

《夢の大梟》

幻影の熊》など『基本セット2012』に登場した者たちに似た、呪文の対象になると生贄に捧げられてしまうが高いコストパフォーマンスを持つイリュージョンの新種。

3マナ3/2飛行で先人たちよりは控え目な戦闘力だが、死亡すると履修を行う。手紙を運んでくるってことだな。

《創意の熟達》

本来のコストよりも安く支払うことで劣化版にもできるサイクル。マナコスト変動型のモード選択呪文のような発想だろうか。

にしてはデメリットがきつすぎる。3マナ3ドロー自体はソーサリーなのを考えても効率が良いのだが、宝物トークン2個=好きな色2マナに占術2という破格の待遇。X枚ドローとしてはトリプルシンボルなのを考慮しても《老いたる者、ガドウィック》が立ちはだかる。

これを用いる創意が全くもって浮かばず、私は熟達とは程遠い。

《複数の選択》

支払ったコストで効果を選択できる優良呪文。1では《選択》なのは技術点。

2でクリーチャー限定のバウンス。プレイヤーを対象に取り、戻すクリーチャーを選ばせる変則的なもの。3では4/4のエレメンタル。ここまではいずれもコストパフォーマンスが悪い。

4以上なら全部。5マナ4/4占術1ドロー、1体バウンスと考えるとなかなかな性能。選択権に惑わされるな。全て選べ。

《アルカイックの教え》

アルカイックとは数千年を生き、先天的に魔法的才能を持つ存在。フレイバーテキストの通り、魔道士たちにはよくわかんねえ言葉で伝達するよくわかんねえやつとのこと。俺じゃん。

対戦相手が多く手札を持っていれば2枚、それが4枚以上多ければ3枚引ける。少なければ引けない。「講義」なのでタイミングよく履修するしかない。

《オリークの誘惑》

何らかの目的で暗躍する秘密結社「オリーク」からの勧誘。《墨の決闘者、キリアン》か・・・?4月30日に彼の物語が公開されるとのこと。

3以下のコントロール奪取で、多人数戦なら対戦相手の数だけ奪い取れる。ヘイトもめっちゃくちゃに稼ぐ。

スタンダードでは、3マナ以下どころかプレインズウォーカーを見ることがあまりなくなったのでクリーチャーを奪う用途になるか。それにしてはコストが厳しい。





 

神話レア

《オニキス教授》

俺たちのリリーだ。彼女がなぜストリクスヘイヴンにいるのか。その目的は。メインストーリーは公式サイトで連載中だ。

メインストーリー第1話:新学期、到来|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

6マナと重いが「魔技」で2点ドレインの常在型能力。[+1]で手札供給と墓地肥やし、[-3]でクリーチャー生贄とコストに見合った使いやすさ。

[-8]では1枚捨てるか3点失わせるかを6回7回も行う。魔技を考慮するとゲームエンド級の奥義と言って差し支えないだろう。

レア

《悪意の熟達》

本来のコストよりも安く支払うことで劣化版にもできるサイクル。マナコスト変動型のモード選択呪文のような発想だろうか。

4マナインスタントでクリーチャーかプレインズウォーカー1体の追放除去。そこまでひどい性能ではない分、2マナで支払った場合の1枚引かせてしまうデメリットが重く感じる。それでも緊急手段としては充分だろう。

《無神経な血魔道士》

追加効果を選べる無神経どころか器用な3マナ2/1。それも邪魔者トークン、1ドロー、墓地追放とやけに便利。困っていたら手助けしてくれる絶対良い奴だろう。

《過去対面法》

その者が心に抱く最も切なる望みを映し出すという伝説の代物「みぞの鑑」。ストリクスヘイヴンにも似た物があるようだ。

「なぜなの、ギデオン?大勢の人の中で、なぜ私を助けるの?」

リリアナとギデオン。二人の関係性を深く掘り下げた『ドミナリアへの帰還』は公式サイトに掲載中。

ドミナリアへの帰還 第1話|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

映し出すは蘇生の懇願か、忠誠の終焉。自らのために犠牲となったギデオン。契約を利用されボーラスに下るも、最終的に裏切ったリリアナ。『灯争大戦』の展開を見るに深いフレイバーを感じるテキストである。

《オリークの伝承魔道士》

タップで好きなカードを墓地に送れるさり気に便利すぎないかっていう有能。生ける《納墓》。スタンダード以外では禁止、制限がかかりまくっていたカードなので、禁じられた過去の秘密とは《納墓》のことかもしれない。

インスタント、ソーサリーなら+1/+1カウンターが乗るおまけ付き。墓地へ落とし込むサーチ能力目当てでの採用になるので本当におまけだろう。

《詩人の羽ペン》

「履修」する羽ペン。使うと疲れが取れることが売りの人気商品だったが、講義中不意に前の席に座る生徒を刺すイタズラが横行し校内持ち込み不可となった。

ブロールグウィン卿》を愛用している観点から見ると、履修と絆魂は悪くはない。だが、ルール上サイドボード使用不可なので有効活用できるとは言い難い。剣はペンよりも強い。

《セッジムーアの魔女》

威迫を持つ護法少女。3マナ3/2で攻撃が通しやすく、護法も3点ライフ。魔技で邪魔者量産とライフを奪う能力が高さが目立ち軸にしてデッキを組んでみたくなる魅力を感じる

邪魔者と蔑まれていようとも全員まとめて面倒を見る優しさを持つ。





 

神話レア

《弾ける力》

XXX火力。ローアンが本気を出したようだ。

コストだけ見ると効率悪く見えるが、与えるダメージはXの5倍。対象1つなら5マナ5点火力でそんなに悪くない。対象2つなら8マナ10点で焼き殺せそうな数値。プレイヤー3人対象に15点ずつぶち込もうぜ。

レア

《陰謀の理論家》

日本語翻訳チームがテンプレートを更新したことでわかりにくくなってしまったカードの1枚。テキスト通り読むと手札0枚でも使用できそうだが、「」の選択肢は1枚無いと場合選ぶことができない。

2マナ2/2の熊戦力で攻撃時に手札交換能力。捨てたのが土地でなければプレイ可能とする事実上の1ドローで粘り強く戦うことができる。だが【赤単アグロ】に入るには殺傷力が足りないか。

《ドラゴンの介入》

墓地から追放したインスタントかソーサリーのマナコスト分ダメージを与える全体追放火力。ドラゴンには通らないことと、《ドラゴンの介入》は追放されることには注意したい。

嵐の怒り》を考慮すると5以上のダメージを期待したいところ。もちろんドラゴンが主力だったり、追放を重視するならこちらの方が優る。

《イフリートの炎塗り》

でかくなった《戦慄衆の秘儀術師》。二段攻撃で2枚使用可能、しかもカードタイプ以外に制限はない。しかし、戦闘ダメージ限定なことと4マナになったので《戦慄衆の秘儀術師》ほどの使いやすさはないだろう。予言の炎語り》より強いのは間違いない。

《白熱の熟達》

本来のコストよりも安く支払うことで劣化版にもできるサイクル。マナコスト変動型のモード選択呪文のような発想だろうか。

3枚サーチして3枚ランダムに捨てる混沌の手札交換呪文。軽量化のデメリットは対戦相手に手札交換を許すもので状況と運次第で軽くも重くもなる。

サーチよりも墓地に好きなカードを最大3枚送り込む呪文として見たほうがいいかもしれない。なんか強そうに見えてきた。

《歴史改名学》

手札交換を行い墓地が7枚以上なら3/2スピリットを生成する講義。手札枚数は1枚減ることになるのでなるべくトークンを出したい。履修すれば1枚肥やせるので少し狙いやすい。

スレッショルド・・・?

《回収するフェニックス》

4マナ2/2飛行、速攻で唱えていれば履修。墓地にあるときに履修すると代わりに戦場に戻すことができる。

講義を受けさせたいのか単位没収したいのかよくわからん立場だが、履修で《回収するフェニックス》を墓地に送れるし、講義で墓地から戦場に戻せて非常に使い勝手がいい履修デッキの軸になり得る存在





 

神話レア

《生態学的な理解》

マナコストX以下のクリーチャー最大4種をデッキと墓地から探し、対戦相手に選ばれなかったクリーチャーを出せる。元が3マナかかるにしても直接戦場に出せるのは破格。コンボ用に仕込んだクリーチャーが墓地に落とされても選べる点も評価に値する。

さて組み合わせだがーーー

この手のカードは絶対成立するコンボあるんだがそんな簡単に思いついてるならとっくにマナバーンか公式サイトで連載持ってると思う
X=7!《シャドリクス・シルバークイル》《ベレドロス・ウィザーブルーム》《ヴェロマカス・ロアホールド》《ターナジール・クアンドリクス》です!どうぞ!!!!!

レア

《成し遂げた錬金術師》

4マナのマナクリ。流石に重いがターン中に回復した分だけマナを生み出せる。黒緑大学「ウィザーブルーム」には邪魔物トークンなどがもたらすライフ回復を活用するメカニズムがあるのでその一環のようだ。

効率よくライフを得られるカード自体は多く《太陽冠のヘリオッド》が関心を寄せている。《オーコ》《ウーロ》が健在なら成し遂げていたかもしれない。統率者戦あたりで無限ライフコンボの添え物にされる可能性もある。

《使役学基礎》

ポケットモンスター(Pocket Monsters)は、株式会社ポケモン(発売当初は任天堂)から発売されているゲームソフトシリーズの名称。また、同作品に登場する架空の生物の総称、それらを題材にしたアニメを始めとするメディアミックス作品群を指す。略称は「ポケモン(Pokémon)」。

wikipediaより

《龍護りの精鋭》

「魔技」で大きくなる熊。6マナ払うと+1/+1カウンターが倍になる。非常に豪快だがただ大きいだけじゃ何も起きない現実が戦場にはある。《誇り猫》か《ナーリッドの群棲》でトランプルを持たせたいところ。

カード名やフレイバーテキストにタルキール人っぽさがある。

《指数関数的成長》

本当に指数関数的成長する呪文。ここまで見事なカードだと語るのは無粋。

《節くれだった教授》

冬休みが長そう

4マナ5/4トランプルに履修で手札1枚増やせると見るとすごい強く感じてしまうのが古のプレインズウォーカー。現代基準で見ると物足りない。

《新緑の熟達》

本来のコストよりも安く支払うことで劣化版にもできるサイクル。マナコスト変動型のモード選択呪文のような発想だろうか。

基本土地を最大4枚探し、2枚タップ状態で出して残りは手札の2倍《耕作。軽量化すると対戦相手に1枚プレゼントという珍しい効果。

それこそ《耕作》を筆頭に土地サーチが充実し過ぎている現スタンダードでわざわざこれを選ぶ利点はあるのだろうか。2枚出せることに着目し「上陸」を狙うも《移動経路》と《乱動の再成長》がある。色が合わない基本土地を送り付けられればデメリットがさほど気にならないかもしれないが、とても考えにくい。




多色

神話レア

《謎の賢者、カズミナ》

『灯争大戦』で登場したものの、ほとんど謎に包まれていたプレインズウォーカー。

「謎めいた指導者」という肩書やウィザードトークンを生成する忠誠度能力から、予め魔法学校と明かされていた『ストリクスヘイヴン』での本格登場を予想されていた。

が、学校関係者ではないし、まさかの青緑

常在型能力により彼女自身が持つ能力を他のプレインズウォーカーにも持たせるという逆《龍神、ニコル・ボーラス》。忠誠度1000の《自然に仕える者、ニッサ》を1000/1000フラクタルトークンに変える者。

[+2]で占術1は効果が薄く忠誠度を貯めるのが目的となる。[-8]ではそのプレインズウォーカーと同じ色のインスタントかソーサリーを踏み倒し。初期値が高めのプレインズウォーカーに[+2]を与えるので意外と狙いやすい組み合わせがあるかもしれない。とりあえず初期値こそ5だが[+1]しかない《悪夢の詩神、アショク》は思い浮んだ。

《シャドリクス・シルバークイル》

本体よりも墨汁表現で視界がとにかく悪く、カメラワークに難儀する。慣れると弓で弱点の頭を狙えて怯みハメが成立するようになる。

自分ターンの戦闘開始時にモードを2つ選べるが、各モードは異なるプレイヤーを対象。つまり、通常片方は対戦相手を対象にしなければならない。自分に選ぶ分には困らないのだが、トークンを渡すと《シルバークイル》の攻撃が止まり、ドローは解決策を引かれるリスク。唯一、+1/+1カウンターがノーリスクになり得る。白黒らしくクリーチャー除去でサポートしてあげたい。

選ばなかったら2/5飛行、二段攻撃だけ。アタッカーとしてそこまでひどくはないがより優れたものがいるだろう。

《ベレドロス・ウィザーブルーム》

無尽蔵に邪魔者を生み出し続け本体から対処しないと絶対に倒せない系統。火属性をエンチャントすると異常なダメージが通る。

7マナにして4/4で物足りないようで、各アップキープ1/1を生成するエルダードラゴン。おまけに10点払えば土地アンタップなので7マナが実質0マナ。豪快過ぎるにもほどがある土地アンタップ能力だが邪魔者を考慮しても10点は重く多用できず、毎ターン1度の制限も課されている。

コーマ》で各アップキープトークン生成の強さは十二分に実感しているが、流石に本体の性能が違い過ぎてあちらほどの凶悪さは見えない。それでも土地全てアンタップは覆しそうな臭いを感じる。

《ターナジール・クアンドリクス》

弱点である打撃属性以外に高い耐性を持ちそれ以外はほとんどダメージが通らず、広範囲即死攻撃を持つ初見殺しの代名詞。左足後方の攻撃判定が狭く、そこに気付けるかが勝負となる。

5マナ4/4飛行、トランプルと緑らしく基本性能は良好。戦場に出た時に+1/+1カウンターを2倍にできるが元々置かれているクリーチャーがいなければ無意味なので意識して構築したい。

攻撃すると他のクリーチャーを《クアンドリクス》と同じにするので《クアンドリクス》を指数関数的成長させて2体ほど連れると卒業証書をくれる。

《ガラゼス・プリズマリ》

一番最初に敵対する古龍種。突進、滑空、ブレスといった基本に忠実な行動から先生と称される初心者から中級者への入り口。レア素材が必須となるが作成できる装備品も優秀で上級者からも愛されている。

4マナ3/4飛行で宝物トークン生成かつアーティファクトをすべてマナファクト化するので実質3マナ。マナファクト化はインスタントかソーサリーのみに使用制限が課されているが、宝物トークンなら捧げれば好きなマナを好きなように使える。《黄金架のドラゴン》との相性が異常で新世代の【イゼットドラゴン】が構築できる空気がある。

《ヴェロマカス・ロアホールド》

居城から一切動かないが次のマップへの移動経路なので避けることはできない。正面から突破しようとするとやけど状態込みで即死級のブレス攻撃を仕掛けてくる。断続的だが見た目よりも攻撃判定の発生は早く、走り抜けることは不可能。実は毒状態に耐性がなく時間をかければノーダメージで攻略可能。

5/5飛行、速攻、警戒で戦闘力こそ申し分ないが7マナ。しかし、攻撃すると7枚見て《ロアホールド》のパワー以下のインスタント、ソーサリー1枚をノーコストでプレイ可。見る範囲は広く初期値5マナ以下。戦場に出さえすれば頼りになる存在。赤白の重いコントロールデッキが組めるか次第。

《空の覆い隠し》

豪快にもほどがある神話レア呪文サイクル。白黒はX体の2/1墨獣トークン生成。6以上ならクリーチャー、土地以外のすべてを破壊。

トークンでないクリーチャーの破壊とはならなかったのが残念だし、なぜかタップ状態での生成でやけに危険視した形跡がある

《研究体》

豪快にもほどがある神話レア呪文サイクル。青緑らしく+1/+1を置くトークンの生成。そのカウンターの数なんとデッキの枚数分。20とか30とか平然と超える。紙でのプレイに手間を取らせる机上の空論。

6マナで20/20とかマナレシオという概念への挑戦と捉えるほかないが、トークンであるが故に除去に加えてバウンス呪文にも弱く、恵まれた体格はヤギトークンにすら受け止められる。《投げ飛ばし》ましょう。

《無限性の支配》

豪快にもほどがある神話レア呪文サイクル。黒緑は手札と墓地の交換。奇抜過ぎる効果とマナコストに意識が奪われるが、冷静に考えると通常墓地にあるのは既に使用した有効カード。それらをインスタントで手札に加えることができる「質が担保されたドロー呪文」として見ることができ、雑に強い説がある。

なお、この「既に墓地に存在するのは使用した有効札」という概念はインバーター理論に基づいた仮説である。

《霊鍛冶のホフリ》

豪快にもほどがある神話レア呪文サイクル。赤白は彼である。クリーチャーだが、彼にしかできない魔法は卓絶した域にある。

赤青プリズマリ大学を志したが赤白大学ロアホールドへと移籍、そこで両大学での学びを組み合わせた「生前の姿で可視化する霊魂の彫像」なる独自の魔法を成立。卒業後、教授職に就いた。

カード的にもその通り、スピリットを強化するだけでなくトランプルと速攻までつける。そのスピリットはトークンでないクリーチャーが死亡するたびにスピリットトークン化させる能力で賄う特にコンボとか関係のない自己完結型。統率者セット収録かと思った

《マグマ・オパス》

豪快にもほどがある神話レア呪文サイクル。青赤はやけに読みにくいと一部で話題になっている。
分けて書くと、

望む数のクリーチャー、プレインズウォーカー、プレイヤーを対象に4点割り振りダメージを与え、
対象のパーマネントを2つタップし、
青赤の4/4エレメンタル・クリーチャー・トークンを生成し、
カードを2枚引く。

多岐に渡るだけあって8マナインスタントだがおまけに2マナで宝物トークン生成で複数枚積んでもなんとかなる設計。

レア

《刃の歴史家》

攻撃クリーチャー全員が二段攻撃と化すアグロデッキの頂点に相応しい存在。【赤単アグロ】でも【白単アグロ】でも役目が持てる。

ただし、赤単には《朱地洞の族長、トーブラン》、白単には《戦闘の神、ハルヴァール》という優秀過ぎる4マナがすでにいる。
特にトーブランが使用されない赤白で組むのなら席を空けれるかもしれない。《ウィノータ》さん聞こえますか。

《選別の儀式》

全体除去にマナ生成がついた。効果自体はとんでもないが、範囲が2マナ以下とかなり狭い。

アグロ全般やトークンに対して絶望的に強い。また、黒緑大学「ウィザーブルーム」は邪魔物トークンを戦力としても生贄コストとしても扱う戦術なので巻き込んでしまっていいという設計なのだろう。

邪魔者は、選ばない。

《研究の集大成》

デッキをX枚追放し、追放したカードの種類に応じた効果をもたらす大呪文。

土地の枚数分宝物トークンを生成する衝動的なマナ加速、青の枚数分ドロー赤の枚数分対戦相手にダメージをばら撒く

全力でマナを出しきっても宝物トークンでマナを用意しつつ、返しのターン凌ぐカードを手札に用意できる。さらに2枚目の《研究の集大成》を放って勝ち切るロマンすらある。

だが、デッキの枚数だけには気を付けたい。俺たちは《研究の果てに至った男》ではない。

《デーモゴスのタイタン》

でかい

規格外のマナレシオはかつて《朽ちゆくレギサウルス》がその実用性を証明したが、奴とは異なり戦闘に支障をきたしてしまうのが難点。

生贄シナジー、邪魔物トークンを駆使するにも限度があるだろう。ウィザーブルームと色もライフ回復も噛み合った《不死の騎士》の出番が来たかもしれない。

《二科目専攻》

青に定期的に登場するクリーチャーのコピー。ただし、《二科目専攻》はクリーチャー呪文のコピーである。クリーチャーを出す時に2マナを追加で支払えば2体になると考えればいい。

伝説であってもコピーが可能なので《探索する獣》のような伝説であるが故に許された能力特盛クリーチャーを2体になるのはかなり驚異的。だが、コピー呪文の常として手札にコピー元が揃わないと何もできない死に札と化す。もちろん、即死級のコンボに発展できるのならば実用性は高いだろう。

時を戻す砂時計により二科目専攻を実現した女子生徒の逸話はクアンドリクスにも伝わっているようだ。

《劇的な終焉》

トークン限定の全体強化と、トークンでないクリーチャー死亡時にトークンへと変換。3/2飛行が量産される劇的な展開。トークン生成は1ターンに1度なので悪用しにくい。

それでも特に白には《命の恵みのアルセイド》《無私の救助犬》といった1マナ生贄コストの優良クリーチャー、さらに《夢の巣のルールス》により毎ターン使いまわしエンジンが存在するので相性は抜群に良い。

《精霊表現者》

文章が長くて読み間違えてそうで怖い

要は「魔技」により、クリーチャー1体を「死亡時に追放し、4/4エレメンタルトークンを生成する」能力を持たせるもの。

小型クリーチャーを突っ込ませても除去に対応しても4/4になるので便利なようで、インスタントかソーサリーを用意しておかなければならず使いにくそうではある。

さり気に本人が4マナ4/4なので《精霊表現者》をサポートする構成でいいかもしれない。

《ロアホールドの命令》

・4つのモードから2つ選ぶ汎用性の高い呪文サイクル赤白版。

・3/2トークンの生成。5マナだがインスタントによるものなのでそんなに悪くない。

・全体+1/+0に速攻、破壊不能。マナコストが重くインスタントなのに速攻はあまり意味がないようで、破壊不能がつくおかげで攻防共に使える安心設計。また、この系統カードは上から順に処理するので選んでいれば生成したトークンにも適用される。

・いずれかの対象に3点ダメージ+3点回復。いつ何枚あっても困らないことで定評のある《稲妻のらせん》である。

・パーマネントを生贄に2ドロー。これだけ見ると完全に黒だが、ロアホールドは赤白の観点から墓地活用を見出している。

・総じて、コストに見合った性能の良呪文である。《稲妻のらせん》モードを軸にトークンでもドローでも戦況を選ばない汎用性の高さは実に魅力的。それこそ創設者《ヴェロマカス・ロアホールド》でめくりたい呪文である。

《顕現の賢者》

4マナ2/2でフラクタルトークンとの2体分。最低でも3/3となる3枚は欲しいところか。ドローやクリーチャー、土地サーチが得意な2色なのでそれ以上のサイズを期待するには申し分ない。

ただし、手札が潤沢にある優勢時に初めて機能するクリーチャーで劣勢時にはどうにもならず。長期戦で手札枯渇の重要な場面で引くとデッキから抜きたくなる。

フラクタルトークンを活用する青緑大学「クアンドリクス」全般に言えることだが、+1/+1カウンターシナジーのデッキなら採用の目はある。

《プリズマリの命令》

・4つのモードから2つ選ぶ汎用性の高い呪文サイクル青赤版。

・どこでも2点。いわゆる《ショック》。このモードによる除去を軸に他の追加効果を選択する使い方となるだろう。

・2枚引いて2枚捨てる。単純に1枚減る手札交換。墓地肥やしを目論むデッキなら特に有用。
また、プレイヤー対象のドロー呪文なので《タッサの信託者》コンボ相手に打つとライブラリーアウトで勝てることがあるのは覚えておこう。

・宝物トークン生成。使い切りだが実質2マナで打てるようになる。創設者である《ガラゼス・プリズマリ》、宝物トークンを強化する《黄金架のドラゴン》がいるなら率先して使いたい。

・アーティファクト破壊。モードの1つにあるだけで何とも頼もしい。《グレートヘンジ》をぶっ壊せ。

・総じて、青赤らしい便利なインスタント。これと言って自重していない。青赤版《コラガンの命令》と言って差し支えない。

《クアンドリクスの命令》

・4つのモードから2つ選ぶ汎用性の高い呪文サイクル緑青版。

・クリーチャーかプレインズウォーカーのバウンス。無難

・アーティファクトかエンチャントの打ち消し。いくらモードの1つと言っても範囲が狭すぎるか。

・+1/+1カウンターの2個置き。単純に戦力強化として悪くない。

・墓地3枚のデッキ回収。墓地活用デッキの対策として充分すぎる機能。

・総じて、特定の状況で大きな効果をもたらす組み合わせといったところか。クリーチャー強化に対応したバウンス、+1/+1カウンターでのコンバットトリック、脱出など墓地利用の阻害といった局所的な場面に上手く噛み合わせて使いたい。クアンドリクスらしく戦略を計算する必要があるだろう。難しい

《光輝の巻物使い》

インスタント・ソーサリーに絆魂を与える昔いたような気がするクリーチャー。《いた》。

それでも真価は墓地のインスタント、ソーサリーの再使用効果だろう。アップキープ開始時かつランダムという使いにくい制限が課されている。単純に絆魂を持たせるのを意識した火力呪文の使い回しだけでも効果的だが、まあ何使っても強い。アドバンテージを得ない方が難しい。《ロアホールドの命令》との相性が異常

《大騒ぎの再誕》

クリーチャー死亡時にマナ総量が小さいクリーチャーを探し出す。今「マナ送料」って誤変換したけどあながち間違いでもない。

タイミングが限定的かつタップインなためか、条件を満たせばデッキ内全域と探す範囲が広いのが強み。クリーチャーによるコンボや、戦場に出た時の誘発目的でデッキを構築したい。

生贄コストを要求するパーマネントは必須と言っていいだろう。《悪魔の職工》はサクり台になるし、《大騒ぎの再誕》で探し出す対象としても優秀という抜群の相性なことに気付いたと同時に、《悪夢の職工》じゃないことにも気づいた。

《シルバークイルの命令》

・4つのモードから2つ選ぶ汎用性の高い呪文サイクル白黒版。

・+3/+3修正に飛行。ソーサリーで攻撃目的となる充分すぎる数値だろう。《天使の祝福》が最後に収録されたのは『第10版』らしい。

・2マナ以下限定の蘇生。とりあえず《魔王》が呼べる。

・1点を代償とした1ドロー。

・生贄系統の除去。

・総じて、かなり控え目。アドバンテージに直結しているモードなことからか、最低限に抑えられている。いくら損をしないと言っても4マナソーサリーにしては全体的に厳しい。相手のクリーチャーが1体のみといった状況には突き刺さる。

《シルバークイルの口封じ》

口封じとは言うが封じるわけではなく、ライフ3点を失わせ1ドロー。これが2マナ3/2についている。1回でも誘発できれば充分なアグロデッキのクリーチャーとして合格点を上げられるだろう。教員としては失格。

手札を見れるタイプの手札破壊を持つカード、特にクリーチャーなら良い相方になれる。クレリックなことに着目した《取得の熟練者》はどうだろう。

《消失の詩句》

とにかく強い2マナで追放のインスタント。現在のスタンダードのような多色環境においても単色のパワーカードは珍しいものではなく、パーマネントならなんでも処理できる。

とは言っても、肝心な場面で多色クリーチャーやプレインズウォーカーに対処できないのは明確な欠点で万能とは程遠い。4枚積みするリスクは高く、他の呪文に添えた形が良いだろう。

スタンダードから離れた話となるが《ニヴ=ミゼット再誕》に有力な選択肢。《灯の殲滅》《完全なる終わり》などの白黒優良追放呪文に加わる形となる。ありがとうな

《ウィザーブルームの命令》

・4つのモードから2つ選ぶ汎用性の高い呪文サイクル黒緑版。

・3枚切削に墓地からの土地回収。自分の墓地を肥やしてもいいし、対戦相手に切削しても問題なく土地回収ができる。

・2マナ以下のクリーチャー、土地でないパーマネント破壊。コスト制限もクリーチャー対象外も厳しい。対象の狭い《帰化》といった立ち位置となるだろうか。

・クリーチャー1体に-3/-1修正。攻撃を通しやすくする手段となるが、理想はタフネス1を除去なのは間違いないだろう。

2マナという軽さの犠牲になってしまった感が否めない。




 

無色

神話レア

《マスコット展示会》

唯一の神話レア講義。ストリクスヘイヴンで大人気のスポーツ「メイジタワー」に挑む選手とマスコットたち。7マナと重いがトークン3体とも質は悪くなく、コストに見合った講義である。

フラクタルと邪魔者が含まれてなくて寂しくなった。そこは出してほしい。ここでも邪魔者なのか?

レア

《騒々しい写本、コーディ》

意志を持った何百年も書かれた本。大学をさまよい興味を持った学生を見つけると内容を朗読してくれる白青黒赤緑の書。(CV:池畑慎之助)

4マナ支払うと5色マナを吐き出しつつ、次に呪文を唱えるとそれよりも小さいインスタントかソーサリーをライブラリーから検索して唱えてくれるありがてえ本。ただし、パーマネント呪文を唱えられなくなる制限が課される。専用にデッキ構築しなければならず、構築段階から忘れてしまいそうなので注意したい。

5色マナを生み出す設計で固有色も5色。総じて統率者に向いたクリーチャーだろう。

《ストリクスヘイヴンの競技場》

ストリクスヘイヴンの大人気スポーツが戦場に!タップで得点!戦闘ダメージで失点!10点以上を目指して争えプレインズウォーカー!

ちなみに、現環境最強にして最優秀は《ヴォリンクレックス》選手です。





 

土地

《凍沸の交錯》《怒静の交錯》《光影の交錯》《屍花の交錯》《蔦明の交錯》

対応した土地タイプを見せることでアンタップインできる2色土地サイクル。『イニストラードを覆う影』にて友好色版が登場していたことで「シャドウランド」と称される。が、手札から見せることにちなんだ「チラチランド」派は根強く存在する。

手札に2枚の土地、それも片方は土地タイプを持っていなければならず非常に使いにくいことで有名。タップイン前提で使用するにも占術を持つ「神殿」、それどころか1点回復するコモンのタップイン土地にすら劣る。これらが使用されるのは2色土地が他に全くない時だろう。

土地タイプを持つ3色土地「トライオーム」との相性悪さは特筆に値し、先んじてトライオームを出すと交錯がアンタップインしにくく、逆に先に交錯を出すとトライオームが一手遅れてしまう。

《神託者の広間》

マナフィルター付き無色土地。魔道士が集うストリクスヘイヴンらしく、あなたがインスタントかソーサリーを学ぶとクリーチャーが1つ成長する。

呪文に1マナ足すと+1/+1カウンターのおまけがついてくるようなもの。土地としても最低限の性能は有しており、果敢や魔技を主軸にしたデッキで1枚用意しておくと役立つこともあるし、肝心な時に色マナが足りずにやっぱ弱いわと抜けていく立場。

《大図書棟》

次元を超えてあらゆる呪文を所蔵するストリクスヘイヴンの中心部。かの《Library of Alexandria》のようなドロー能力を持つ土地。

しかし、「手札が0枚か7枚」の時にしか起動できず、「インスタントかソーサリー」でなければ手札に加えられず墓地に置かれる。起動にも2マナが必要ととにかく制限が課されている。呪文を多用するコントロールデッキで1枚用意しておくと役立つこともあるし、肝心な時に色マナが足りずにやっぱ弱いわと抜けていく立場。





 

両面カード

神話レア

《火花の学者、ローアン》//《霜の学者、ウィル》

『エルドレインの王権』の主役だった双子のプレインズウォーカー・ローアンとウィル。プレインズウォーカーの灯を共有していることから《王家の跡継ぎ》では2人1組だったのが両面カードで登場。

共通してインスタント、ソーサリーを1マナ軽くする常在型能力を持つ。

ローアンは3マナである。[+1]は対戦相手に1点ダメージの最小限のもの。3枚以上引いていると3点になるが、スタンダードの各セットに点在する2枚引いていると誘発する能力とはわけが違い達成が困難。

[-4]ではインスタントかソーサリーを追加2マナでコピーできるようにする紋章。流石に無料でコピーじゃ強すぎたか。

ウィルは5マナ。[+1]で次のターンまでクリーチャー1体を0/2に無力化。[-3]はシンプルに2枚ドローで使いやすい。[-7]はパーマネント最大5つを追放し、同数の4/4エレメンタルに変換。

総じて、両面カードの汎用性を意識してか際立って強力な能力を持たされていない。それでも、常在型能力の時点で役目を持てているので青赤の呪文主体デッキを組むのなら一考に値するだろう。


エルドレインを離れケイレムの闘技場にて腕を磨く双子。そんな二人に謎の人物・カズミナが接触、魔法学院ストリクスヘイヴンへの招待状を授ける。

まだ見ぬ世界を求めて。故郷にもたらす知識を求めて。王家の跡継ぎの新たな冒険が始まるーーー

そんな二人の学生生活を描いたメインストーリーは公式サイトにて連載中だ。

メインストーリー第1話:新学期、到来|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
《狡猾な相棒、ミラ》//《むら気な眷者、ルーカ》

『イコリア:巨獣の棲処』の主役にして敵役だったプレインズウォーカー・ルーカ。ストリクスヘイヴンに訪れると、よそ者として追われるてしまう。そんな中で出会った狐(雌)に怪物を支配するのとは異なる絆を紡ぐ魔法をかけ、「ミラ」と名付け新たな相棒とした。


まさかの相棒との両面カード。赤白での登場となったルーカ。これにより彼はどの色でも登場できるようになったと考えている。

3マナ2/3でプレインズウォーカーを守る能力に特化した狡猾な相棒。ショーケース版のもふもふが特にすごい。

そして相棒のルーカ。6マナと重いが、[+1]の手札交換と[-2]の墓地から一時蘇生(速攻付き)の噛み合いがいい。1発殴るだけで充分な戦禍を挙げられる相棒クリーチャーを吟味したい。

[-7]はクリーチャーが戦場に出るたびにダメージを飛ばす紋章。《峰の恐怖》と同様のもの。[-2]での蘇生用としても充分なのでセットで考えてみたい。


ルーカが相棒と次元渡りが行えるかは現状不明。もしできるならプレインズウォーカー強さランクに大きな影響を与える。(前例として《ジアン・ヤングー》は相棒の《モーウー》と共に次元渡りが可能である。)

そうでなくとも、現地の怪物を相棒にできるだけで強力なことに変わりないが。ひとのかいぶつをとったらどろぼう!

《オリークの首領、エクスタス》//《血の化身の目覚め》

ストリクスヘイヴンが存在する次元:アルケヴィオスに暗躍する秘密結社「オリーク」の首領。見た目通りメインストーリーの黒幕

4マナ2/4二段攻撃に魔技で伝説でないクリーチャー1枚を墓地から手札に回収。自分よりも人を動かすタイプなんだろう。

そしてーーー

交錯の下で、エクスタスが両腕を広げた。「甦れ、偉大なるものよ! 来たれ、血の化身よ! この不公平な世界に怒りを解き放つのだ!」

メインストーリー第4話より

裏面はエクスタスが目論む儀式。8マナと重いが生贄により2マナずつ軽くできる。各対戦相手からも血肉を要求し顕現する血の化身は、速攻と攻撃するたびに各対戦対手に3点ダメージを飛ばす3/6トークン。

もっと強くてよかったと思います

《厄介な害獣、ブレックス》//《ブレックスの捜索》

伝説の邪魔者。邪魔者、蜘蛛、コウモリ、昆虫、蛇といったマイナー部族のカリスマ。《群がりの庭》からリスとネズミが排除された。死亡時に1点回復する邪魔者の中でも際立った存在らしく死亡時に4点も回復する。

裏面では過去から逃げだしたブレッグスの捜索。新人しごきの一環として新入生が駆り出されるらしい。4マナで5枚の内好きなカードをライフ3点で手札、残りは墓地に。昔《月光の取引》という似たカードがあり、インスタントなので《ブレッグスの捜索》よりも使い勝手がいいがこれと言って使った覚えも使われた覚えもない。

《アルケヴィオスの神託者、ジャズィ》//《神託者への旅》

次元:アルカヴィオス最高の魔導士「神託者」の当代。すべての魔法を知り、申し分のない判断力と美徳を備えなければならないという。(余談だが、エクスタスは神託者になれなかったので闇落ちしました。)

ジャズィは8マナ5/5で手札1枚コストのセルフバウンス。用途は除去呪文の回避。そして、魔技によりデッキ一番上のあらゆるカードをノーコストでプレイ。なにがめくれたって強いレベルだが占術で仕込みたい。

裏面は彼女を探る《神託者への旅》。手札から土地をすべて出し、8枚以上の土地があれば手札1枚を引き換えに戻すことができる。要は手札に土地を貯め込んで一気に放出、次のターン《ジャズィ》を出せるようにする旅路である。

レア

《さまようアルカイック》//《大界の探検》

5マナ4/4、対戦相手のインスタントかソーサリーに2マナ追加。支払えなかったら同じ呪文をコピーしてしまう大変めんどくさく嫌らしいやつ

《大界の探検》は各プレイヤーがデッキの上5枚から土地とインスタントかソーサリー1枚ずつを探し3点回復。3マナソーサリーなことから先に対戦相手から使用できる状況は珍しくないだろう。《さまようアルカイック》が伝説なようでそんなこともないので普通に並べた方が良い。


先にも触れたが、アルカイックとはアルケヴィオスに太古より存在するよくわかんねえ生物。無色なこととその見た目からエルドラージとの関連性が漂っているが、よくわかんねえ意思の疎通をしてくるだけで知識はくれるし次元は貪っていない。

《増強者の拳闘家》//《残響方程式》

3マナ3/3トランプルの超強い《アーモドン》に土地が8以上なら+5/+5修正という化け物。青緑ともに土地を伸ばすのに適した色である。上陸により大きくなる《カザンドゥのマンモス》と一緒に使っていいかもしれない。

《残響の方程式》の方は自分のクリーチャーを全部同じにしてしまう方程式。素直に土地8以上の《増強者の拳闘家》まみれ、腕力を解答にしてしまっていいだろう。

両面ともそんなに悪くないがどうにも活躍する姿が見えないのは現スタンダードのカードパワーの高さから来るものだろうか・・・。

《炎巻物の祝賀者》//《静寂の享楽》

2マナ2/1にマナ生成以外の起動型能力への1点ダメージ、即ちパーマネントを立たせたままにしとけという。「立って戦え!

《静寂の享楽》は呪文を唱えることとプレインズウォーカーの行動を封じる。要は口出しするなと。「座って聞きなさい。

両面とも刺さるときはぶっ刺さるタイプで対戦相手がデッキに入れていたら相当嫌な顔になるのは間違いない。

《死に至る大釜》//《修復の噴出》

大釜にカードをくべると邪魔者が生まれ、邪魔者からライフを抽出すると切削し、墓地から4枚追放すると1枚ドローする永久機関に挑む生命のサイクル。

大釜を混ぜるのに飽きた頃に《修復の噴出》で必要なカード2枚と4点のライフを獲得。

カードの流れは面白いが悠長としか言いようがない。有効活用するにはさらに相性の良い何かが必要だろう。

《無私の象形織り》//《命取りのうぬぼれ》

仲間のために身を捧げるあったけえクレリックに、それとは逆に自分以外全てを消し去る破壊呪文

流石に《命取りのうぬぼれ》のコストがきつすぎで《無私の象形織り》を目当てに採用となるだろう。破壊不能を持たせた上でうぬぼれるのが理想。

《奔流の彫刻家》//《炎投げのソナタ》

4マナ2/2の護法2ウィザード。インスタントかソーサリーを追放し、コスト半分の+1/+1カウンターを獲得。4マナなことから2個=4マナのカードを追放できれば充分か。

《炎投げのソナタ》はダメージは期待できないが名前は100点

《物質の学部長、キアン》//《理論の学部長、イムブラハム》

青緑大学「クアンドリクス」の学部長。マナに詳しく実地研究に赴く《キアン》と、数式に見入られし《イムブラハム》の選択。

《キアン》は土地を探し求めて見つからなければ学習、5マナで学んだ分のフラクタルを生成。土地を見つけたいようで、見つけずに学習し続けなければ機能しないのがもどかしい。

《イムブラハム》はライブラリーを読み漁って学習し、学んだ知識を1つ記憶する。思考に生きる研究者のようで3/3飛行。最低限の戦闘力を有するし、《キアン》が学習成果を横取りすることもできる。

両者ともとにかくマナを伸ばす重要さを教えてくれる

《混沌の学部長、プラーグ》//《秩序の学部長、オーガスタ》

赤白大学「ロアホールド」の学部長。戦史を専門とする《プラーグ》と、霊魂を研究する《オーガスタ》の選択。

《プラーグ》は盲目だが「熱の字体」を発明し巻物を読み解くことができる。赤が有するドロー手段に通じるものがあり、彼自身も捨ててから引くタイプのルーティング能力。そして、5マナで3マナ以下のカードをノーコストで唱える衝動的な呪文プレイ。

《オーガスタ》は霊魂を通し過去の過ちを起こすことで平和と秩序と規則の世界を夢見ている。他のクリーチャーをタップ状態、アンタップ状態でそれぞれ強化。攻撃すると全員をアンタップ、望む数をタップして戦線を整える。

思想の違いから反目しあう仲だが、《プラーグ》をアンタップする手段として《オーガスタ》は有用で性能的には非常に仲がいい

《光輝の学部長、ジャイル》//《暗影の学部長、エムブローズ》

白黒大学「シルバークイル」の学部長。感情豊かに生徒たちに助言するあったけえ《シャイル》と威圧的で鋭い言葉を投げかけるつめてえ《エムブローズ》の選択。

《シャイル》は2マナ1/1飛行。タップで彼女の下に集った生徒たちを1つ成長させる警戒持ち。フレイバーテキストもとてもやさしい。

《エムブローズ》も生徒を成長させるが同時に2点ダメージを叩きつける。その上、死亡すると1ドローの超スパルタ教育。

両者はしばしば衝突するがお互いに持ち合わせていないものを持っていることから心の底では尊敬しあっているとのこと。カード的に完全に真逆の性能なようで《シャイル》の全体強化と《エムブローズ》のドロー誘発が噛み合っている。向いている方向は同じである

《完全の学部長、ユヴィルダ》//《表現の学部長、ナサーリ》

青赤大学「プリズマリ」の学部長。技巧を追求した完成度の高い緻密な芸術を造り出す《ユヴィルダ》と過激な構想と感動的な衝撃を求める《ナサーリ》の選択。

《ユヴィルダ》はタップで手札のインスタントかソーサリーを追放、3ターン後に4マナ軽く洗練する。

《ナサーリ》は対戦相手のデッキを、つまりは発想を参考に唱える。自信に納涼を問わず追放領域から唱えられると1つ大きくなる。

両者は互いの芸術に興味を示さないが、《ナサーリ》は《ユヴィルダ》の芸術が成されても成長する。というか、《ユヴィルダ》の洗練時間が遅すぎて採用するには《ナサーリ》が中心になるだろう。芸術は、爆発だ。

《血流の学部長、ヴァレンティン》//《樹根の学部長、リセッテ》

黒緑大学「ウィザーブルーム」の学部長。古より生き生物を貪る吸血鬼《ヴァレンティン》と世界的な癒し手で自然魔女《リセッテ》の選択。

《ヴァレンティン》は1マナ1/1威迫、絆魂の優秀なアグロ吸血鬼。対峙したクリーチャーの屍肉から邪魔者トークンを生成できる。

《リセッテ》はライフ回復に連動しクリーチャーの全体強化。

両者は生命への認識から衝突し合うが、《リセッテ》は《ヴァレンティン》の残酷な研究を利用している。カードとしてもその通りで、邪魔者トークンの生成は《リセッテ》の+1/+1カウンターを置く頭数だけでなく、死亡時のライフ回復での誘発条件も満たせる。やっぱり全然邪魔者じゃない





課題

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』本日発売。何とか提出期限に間に合いました^^

謝辞

・ミスティカルアーカイブ回で《電解》のミスにしてくれた方に2点割り振ります。
・今回《オニキス教授》のミスを指摘されたグリセルブランドに3点を7回繰り返します。

広告

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』
発売日:2021年4月23日
ドラフトブースター Amazon 駿河屋
セットブースター Amazon 駿河屋
コレクターブースター Amazon 駿河屋
バンドル(英語版) Amazon 駿河屋





 

広告

神河:輝ける世界
発売日: 2022年2月18日
ドラフトブースター Amazon 駿河屋
セットブースター Amazon 駿河屋
コレクターブースター Amazon 駿河屋

フレイバーテキスト

  1. 読み応えありすぎるありがとうお兄ちゃん

  2. テキストが一新されて本当に読みにくいカードが増えた印象。
    マグマ・オパスの前者群、後者群ってなんだよって思っちゃった

  3. リリアナの奥義は「もう6回繰り返す」なんで7回では?

  4. マグマオパスはイゼット産説を唱えてみる

今日の手札

ポータル

タイトルとURLをコピーしました