Jace, Wielder of Mysteries / 神秘を操る者、ジェイス (1)(青)(青)(青)伝説のプレインズウォーカー — ジェイス(Jace)あなたのライブラリーにカードがないときにあなたがカードを引くなら、代わりにあなたはこのゲームに勝利する。[+1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上からカードを2枚自分の墓地に置く。カードを1枚引く。[-8]:カードを7枚引く。その後、あなたのライブラリーにカードがないなら、あなたはこのゲームに勝利する。4
神秘を操る者、ジェイスとはイクサランの約束である。
アモンケットにてニコルボーラスに敗北したゲートウォッチは、ドミナリアへと次元渡りし生き延びていた・・・ただ一人を除いて。
その男は見知らぬ島で目覚めすぐに気が付くのだった。
自分が何者で、なぜここにいるのか。それが思い出せないことに。
何とか記憶を辿り自らのうちにあった”何か”を試すが、何も起こらない。
誰か人はいないかと探すも、誰にも会えずそれでも生き抜くために道具を作り食料を確保し住居を備えた。
少しずつ充実していく生活と、新たに知識が満ちていくことに喜びこそ感じた。
だが孤独を埋めるには至らず、島の外へ出ることを決意する。
首尾よくいかだを造り上げ備蓄品を揃えて『役立たずの島』を後にする。
最初の数日こそ順調な航海だったが、すぐに嵐に遭いいかだは崩壊、別の島へ流れつく。
その島は、海鳥が休む以外何もできない環境だった。『役立たずの島』での生活がいかに充実していたかを思い起こさせるほど。
男は、ただ死を待つ身となった。
そこに一隻の船が・・・海賊船『喧嘩腰』号の女船長は驚きの声をかける。
ラヴニカのギルド、ゴルガリ所属の暗殺者でかつてジェイスを狙った人物である。
『ある目的』でイクサランに来ていたヴラスカは、ギルドパクトであるジェイスがなぜここにいるのかを聞く。すぐに石化できるよう魔力を貯めながら。
ジェイスはもちろんヴラスカのことも記憶から失くしており、敵対の意志は全くなかった。
“死に値しない者の命は奪わない”という暗殺者としての矜持からジェイスを殺さないと決め、とりあえず船に乗せる。
ジェイスは知的好奇心から『喧嘩腰』号の船員たちともすぐに打ち解け、途中遭遇した吸血鬼の船への略奪行為に幻影を用いた奇襲を成功させたことでヴラスカから正式に船員になるよう要請され、承諾。
『法の体現者と影の暗殺者』から『船員と船長』という関係に変わったのである。
吸血鬼の船長を一目で石化させる様を見て、なお船長として羨望の眼差しを向けるジェイスにヴラスカは次第に心を開いていくのだった。

船員の休息のため海賊たちの休息地帯、孤高街に寄港。
ヴラスカはジェイスを連れて酒場に入り『ある目的』を語る。
ニコラス卿なる人物から財宝、不滅の太陽を入手してくるように雇われた、と。
そしてその在りかを指し示す「魔学コンパス」を解明するよう命令する。
かつてのジェイスのこと、二人が居た遠い街『ラヴニカ』のことを語らう。
ひとしきり会話した後、他の船員たちが興じる『エールとカードとオマツリサワギ!』に合流するか考えるも、船に戻り二人で過ごすことを選んだ。
さらにヴラスカは自身の暗い過去をジェイスに語った。
若い頃。アゾリウスによる一方的な掃討作戦により無実の身でありながら捕らえらたことを。
虜囚の烙印を押され以降、他人に身体に触れられることを極度に嫌うようになってしまった心の傷を。
ジェイスはその過去を親身に聞き取り、ヴラスカは心からの感謝と笑みを見せるのだった。
不滅の太陽が隠された都市、オラーズカのあるイクサラン大陸に辿り着くも、嵐を起こされ座礁。
同じく不滅の太陽を目指す吸血鬼の軍団にも遭遇するが、船員は船長ヴラスカとコンパスを解き明かしたジェイスに先に進むよう促し戦闘を始める。
探索の末、オラーズカに辿り着くが、突如大地が割れ激流に飲み込まれてしまった。
生まれて初めて、ヴラスカは死を阻もうとした。
二人とも無事であったが、ジェイスは衝撃により過去の記憶が溢れ出していた。
それはヴラスカにもなだれ込み、彼女は彼の過去を知る。
精神魔導士としての師であるスフィンクス、アルハマレットに利用され続けていたこと。
超絶ブラック企業無限連合で上司、テゼレットにパワハラされまくってたこと。
超絶年上の魔女にいいように誑かされていたこと。
そして、かつてヴラスカに命を狙われたことを。
友情、ひょっとしたらそれ以上になっていたかもしれない関係の終わりを覚悟したが、もはやお互いを深くを知り尽くした二人の関係は壊れることはなかった。
心の傷跡に深く打ちひしがれるジェイスを、ヴラスカはそっと抱きしめるのだった。
オラーズカに辿り着き、なぜかアゾリウスの刻印がされた門を開けるとそこにはなんかめんどくせえスフィンクスがいた。
かつてラヴニカにギルドパクトをもたらしたアゾリウス創設者、アゾール本人だった。
不滅の太陽を造り上げた目的はウギンと共に練った多元宇宙における真の邪悪を封じる策。
そのことを聞き出したジェイスはギルドパクト権限で『役立たずの島』の永久管理を命じアゾールを退ける。・・・アゾールにも例外なく通用する辺りアゾリウスらしさがある。
その後ジェイスはヴラスカにボーラスの目的を話すのだった。
アモンケットで用意していた永遠衆。テゼレットが手中に収めた次元橋。プレインズウォーカーをとらえる不滅の太陽。
そして、その殺戮の舞台となるのはラヴニカ。
不滅の太陽がある限り次元渡りができず、さらにはヴラスカからジェイスに関する記憶を読み取られては対策の立てようもない。
そこでヴラスカはジェイスに自らの記憶を奪うよう提案する。故郷ラヴニカを守るために。
報酬であるゴルガリギルドマスターの座につき、ボーラスの手先として暗躍しながら絶好の機会で記憶を戻してもらいボーラスを欺く。
『大切に、しっかり守っておきます』 それは約束だった。『またすぐに会おうな』『ブリキ通りで、コーヒーと本。ですよね?』 希望に満ちた声。『コーヒーと本な』 返答するのが嬉しかった。顔が熱くなり、ヴラスカは微笑んだ。雨の音を聞いた、そんな気がした。
身を隠して全ての事が済んだのを確認したジェイスは、船員にしばしの別れを告げ、筋肉がついた自身に満足するとドミナリア組へ合流。灯争大戦へ続く。
・・・何で今更イクサラン振り返ってんの?と思ったかもしれないが、今のジェイスにとってヴラスカは何物にも代えがたき存在となっており、この先ジェイスが『船長!』と呼ぶ姿の感動を皆で共有したいからである。
あわよくば、一緒にイクサランに向かわせてやってくれ。
フレイバーテキスト
わりと、まあ、二人は大丈夫です。もうちょっとだけ待つんじゃ(小説勢より)
わりと、まあ、二人は大丈夫です。もうちょっとだけ待つんじゃ(小説勢より)
P/Tとランクがない…
P/Tとランクがない…
イクサランのストーリー最高だったよねぇ
イクサランのストーリー最高だったよねぇ