Crucible of the Spirit Dragon / 精霊龍のるつぼ土地(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。(1),(T):精霊龍のるつぼの上に貯蔵(storage)カウンターを1個置く。(T),精霊龍のるつぼの上から貯蔵カウンターをX個取り除く:あなたのマナ・プールに、好きな色の組み合わせのマナX点を加える。このマナは、ドラゴン(Dragon)呪文を唱えるためか、ドラゴンの能力を起動するためにのみ使用できる。
精霊龍のるつぼとは再編された運命である。
タルキール覇王譚においてウギンの声に導かれ時を超えたサルカン。
「なんで俺を導いたんだ!」と問いかけるも反応はない。
どうしたものかと空を見上げるとそこにはなんと龍がいるではないか。
こいつぁすげーや!と興奮も冷めやらぬ内に見ていた龍とは比べ物にならない強大な龍(アタルカちゃん)が現れ大興奮。
彼女たちと空を飛んで戦いたい!とサルカン渾身のドラゴン変化するも束の間、すでに戦いは決していた。
とんでもなく強い人間が龍をバッサバッサ切り裂いていたのだ。
「私が食い止める!」と仲間に呼びかける声が聞こえてくる。
なんと女性である。
「そんな!」と我に返ったサルカン。
あまりの衝撃に人間の姿に戻ってしまった。
アタルカちゃん達を撃退し、勝利の印を刻みつける女性。
「なんてこった・・・。昔の人強すぎる・・・!」とナーセットへ振り返るがそこに彼女は居ないのである。
押し寄せる苦悩を彼はぐっと飲み込んだ。
彼女が死ぬ必要などなかったはずだ。
この光景を見せたかった。彼女は、これを見るに相応しい。
そして、見るだろう。見せてやる。サルカンはその瞬間決心した。どんな事でもしてやろう、力の限りに、物事を正すために。彼女の時が訪れたなら、ナーセットが再びタルキールに生きる時が訪れたなら、彼女を、龍たちが待っているように。
サル-カン、偉大なるカン。高位のカン。空のカン。タルキールのあらゆる者にとって、それは名の一部というには馬鹿げた主張だった。とりわけそれが、正体も定かでない一人の放浪者のものとあれば。彼はもっと詳細を知っているべきなのだろうが、自身を忘れてしまっていた。記憶の内では、それは彼の名前だった。頭の中の声が彼をサルカンと呼んでいた、沈黙する前に。だがボーラスは彼をヴォルと呼んでいた。
苦い息と憤怒がサルカンの喉へと上がってきた。そしてまさにその瞬間、水に落とした石の波紋を逆さまにしたように、世界がその存在に道をあけた。ニコル・ボーラスが空の裂け目から姿を現した。
いくつかの言葉を交わし対峙する二体の龍。
なんとか手助けしたいものの、割って入る余地はないとすぐに実感するサルカン。
タルキール中の龍を集め、自身も不可視の炎で攻撃するウギン。
だがボーラスは更に上を行くのである。
ウギンが呼び寄せた龍(+サルカン)にウギンを攻撃するよう精神魔法をかけたのだ。
サルカンは無理やり人間の姿に戻るもそのまま落下。
ウギンは他の龍たちの攻撃を受けさらにボーラスのトドメの一撃を食らってしまった。
地面に打ち付けられ死にかけのサルカン。
そこにヤソヴァが現れ、お前が何者かはわからんが、何か感じるところがあるので死なせはしない、と癒しの呪文をかけてくれた。
サルカンは身動きが取れるようになり歩き出す。
「どこへ行くつもりだ」と言われ「ウギンを助ける」とウギンが落ちた裂け目へと向かう。
「そうはさせん」 と立ちはだかったヤソヴァに渾身の苦悩火(X=1)をぶつける。
「ウギン、貴方のために持ってきたものがある」彼は杖から面晶体の欠片を外した。ウギンの目、遥か彼方ゼンディカーの、ウギンの小部屋から持ち出した小さな石の遺物。彼はその石を握りしめた。サルカンの手が触れた時、ウギンの顔と首筋の紋様を鏡写しにして、面晶体の欠片の魔法文字が淡い青色に輝いた。それは別の世界の、ウギンの庇護の欠片。彼が自身のために作り上げた、ウギンの体系の欠片。ウギンの目は封じ込めるための場所。そう、エルドラージを封じ込める呪文を集中させる場所――だがそこはまた、回復のための場所でもあった。強大な力に引き裂かれた世界の中の、避難所だった。
「なにをしたのだ」
裂け目の上から当惑の表情でサルカンに尋ねるヤソヴァ。
「感謝致します、ヤソヴァカン」
とても久しぶりに、サルカンは脳が自分自身のものであると感じた。清明さと高揚の、馴染みのない感覚が彼の身体に広がった、まるで前の見えない夢から目覚めたかのように。思考は乱れることなく素直に流れ、意識は分かたれても、壊れてもいなかった。
そして、全てが一瞬のうちに――
――サルカンの存在は不可能となり――
――自身の世界の過去への旅は、歴史の秩序と流れへの冒涜となり――
――彼の行動は、死した龍のプレインズウォーカーの絆へと彼を導いた状況を、改変不可能なまでに変化させ――
――彼をこの世界の歴史へと導いた出来事の全て、そして彼自身の存在すら、無と化し――
――時の力が、サルカンを、運び去った。
空から落ちる雪片がヤソヴァを過ぎ、裂け目の底に秘めた構築物に白い斑点を描いた。剣牙虎は静かに彼女に歩み寄ると鼻を触れ、そして彼女はその頭に手を置いた。頭上高くでは、龍たちが鳴き声とともに、空を舞っていた。
こうしてサルカン・ヴォルはタルキールの命運をあるべき姿へと導いた「サル-カン」
偉大なるカンとなったのであった。
参考及び引用
公式サイト翻訳記事
古の、新たなタルキール
書かれざるもの
再編の連環
1.龍に生まれ変わって登場
龍語りのサルカンの+1が伏線説。
彼にとってはこれが本望かもしれない。
ナーセットと龍になったサルカンの再会エンドを想像しただけで胸が熱くなる。
2.プレインズウォーカーとして登場
赤緑のまま綺麗なサルカンとして登場。再録の可能性も。
もしくは能力違いの赤単色、あるいはナーセットの影響で青か白が混ざる?
タイムパラドックスで消えたんじゃ?と思う方はドラえもんにおけるセワシくんの法則を調べるといいだろう。
再録枠もあることから龍語りのサルカンがそのまま来るかもしれない。
最後の基本セットでは最初の5人(ジェイス、チャンドラ、ガラク、リリアナ、アジャニ)であろうこと(願望である)から、サルカンが入ることはないだろう。
3.出てこない
現実は非情である。
運命再編今日発売です。
というかソリンは?
フレイバーテキスト
渾身の苦悩火X=1に草
サルカン、お前・・・消えるのか?
ドラゴンが人間食い殺すの見て「いいぞもっとやれ!」したり「ナーセットにもドラゴンキチになってほしいなぁ」と願うあたり本当にサルカンはドラゴン信奉者だな!
べタベタだけど『タルキールの覇王、サルーカン・ヴォル』みたいなのがきたら涙ちょちょぎれそう
フェッチ再録で売上ウハウハ、リミテやスタンは楽しいしヒロイックなストーリーは最高にエキサイティング
素晴らしいブロックだ…
ソリン()
気合い入りまくりで草
管理人ちゃんすき
お前の運命はお前が決めろ
デュエマのドラゴンを呼ぶ呪文の名前が運命
なのも運命だろうか
読解力が低くて申し訳ないのですが、ボーラスに殺されかけたウギンが面晶体の繭の中で回復してるってことですか?
管理人の気合いが入ってる記事とサボりたい一心の記事の両方好き
サルカン伝説のクリーチャー版もワンチャン。
PWだから伝説クリーチャーより龍のPWになってほしいなぁ
そして龍紀伝ではアブザンのカンとも絡んでくれませんかね(懇願
龍好き←わかる
だから龍召喚する←わかる
龍の部下になる←まぁわかる
龍に変身する←は?
ボーラスが+能力でウギンを殺すのかと思いきや、まさかのー能力だった
手を汚さないあたりボーラスらしいと思う。
サルカンがボーラス殺したりして()
内なる龍ってなんだろう。パーマネントをドラゴントークンに変えるのかな?
ボーラスの2番目の能力使った後ならウギンの1番目の能力で倒せるんだよなぁ