Teferi, Time Raveler / 時を解す者、テフェリー (1)(白)(青)
伝説のプレインズウォーカー — テフェリー(Teferi)
各対戦相手はそれぞれ、自分がソーサリーを唱えられるときにのみ呪文を唱えられる。
[+1]:あなたの次のターンまで、あなたはソーサリー呪文をそれが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。
[-3]:アーティファクトかクリーチャーかエンチャント、最大1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。カードを1枚引く。4
時を解す者、テフェリーは禁止です。
《ドミナリアの英雄、テフェリー》とは共にスタンダード最強格なことと、下の環境でも使用される有名カードなため、差別化として3マナのテフェリーなことから「3テフェ」や「3ハ<自主規制>」と呼称される。
物語上はゲームでいうところ「前作の主人公」といった強キャラ的な立ち位置だろう。実際強い。だからと言って、《ザルファーの魔導士、テフェリー》がトリプルシンボル5マナで有していた呪文プレイ制限を、3マナのプレインズウォーカーの常在型能力に持たせるのはやりすぎである。『時のらせん』時と同様に青の最たる武器である打ち消し呪文を無力化。瞬速デッキを環境から追い出した。その上で[-3]1枚ドロー付き最大1枚バウンスの汎用性が高く、[+1]ソーサリーを瞬速扱い(瞬速付与ではない)は対戦相手ターンに展開されたら全体除去呪文、ドローしたら手札破壊など凶悪な奇襲を行え、これらがなくとも初期値4なので5にするだけで結構な硬さとなり、常在型能力と[-3]の凶悪さから真っ先に対処せねばならない存在なことから総じて高い防御性能を発揮。青白コントロールのみならず、青を含む多色デッキがさらに白へと触れる大きな理由となった。
先述した瞬速デッキなど、インスタントタイミングで行動するデッキ全般にゲームエンド級の制限を課す。スタンダード最強を謳歌した「ティムール再生」の数少ない弱点だった。デッキ名を列挙するまでもなく、青白ならば確実に採用されていると考えて間違いはないだろう。ミッドレンジ、コントロール向けのカードのようで、打ち消し無力化とバウンスによる排除を同時に行えることからアグロでも採用の余地がある。パワーカードの代名詞、シンプルに強いカードの説明ってすぐに書くことなくなって難しいですね。
2020年8月3日 禁止制限告知
現スタンダードで最後の大きな大会「プレイヤーズツアー2020ファイナル」を終え、9月発売『ゼンディカーの夜明け』でのローテーションまで走り切るのかと皆が思っていた矢先の出来事だった。
突如として、予告なく禁止改訂が告知。
スタンダード
《荒野の再生》禁止
《成長のらせん》禁止
《時を解す者、テフェリー》禁止
《大釜の使い魔》禁止
パイオニア
《真実を覆すもの》禁止
《隠された手、ケシス》禁止
《歩行バリスタ》禁止
《死の国からの脱出》禁止
ヒストリック
《荒野の再生》一時停止
《時を解す者、テフェリー》一時停止
ブロール
《時を解す者、テフェリー》禁止
発効日:2020年8月3日
呪文のやり取りを完全に解した窮屈なゲームは多くの人に嫌われた。その声が届いたようだ。今まで禁止とならなかった理由は《荒野の再生》への抑止。《荒野の再生》禁止に伴い役割を終えたのか禁止となった。実際のところ、呪文でない《サメ台風》サイクリング登場で克服され、事実上、対策として機能していない状況だったように思う。
次いでヒストリックでスタンダードと同様の理由により一時停止措置。さらにはブロールでも禁止となった。統率者指定で3マナ、5マナ、7マナと幾度となく出てこられたらそれはそれは溜まったものではない、ということだろう。
3マナという軽さと、強大な制限能力によりその活躍はすでにスタンダードに限ったものではなくなっている。パイオニア以下、レガシーどころかヴィンテージでも採用に値する性能である。まだまだ見る機会はあるだろうし、お世話になる人も多いだろう。
だが、MTGアリーナからは完全排除である。
~合掌~
フレイバーテキスト
ここまで走り抜けたことが不思議でならない
もっと早く消えると思っていた
ここまで使い倒してレアWC4枚に化けたので溜飲は下がった気がする