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1263枚目「真面目に10年いけると思う」

砕骨の巨人

Bonecrusher Giant / 砕骨の巨人 (2)(赤)
クリーチャー — 巨人(Giant)
砕骨の巨人が呪文の対象になるたび、砕骨の巨人はその呪文のコントローラーに2点のダメージを与える。


すべての物語が輝かしい終わりを迎えるとは限らない。

4/3

Stomp / 踏みつけ (1)(赤)
インスタント — 出来事(Adventure)
このターン、ダメージは軽減できない。クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。踏みつけはそれに2点のダメージを与える。

砕骨の巨人は初見から評価が全く変わらなかった希有なカードだった。





『エルドレインの王権』レア。「出来事」を経験する当事者クリーチャーの1つ。クリーチャーとしてそのまま唱えるか、出来事呪文をプレイして追放した後、クリーチャーとして唱えることができるようになる。

要は1枚のカードで2枚分として機能する効率の良いメカニズムとなる。便利すぎるために呪文としてもクリーチャーとしても同コスト帯より若干劣る・・・なんてことは全くない。
むしろ過去のカードと見比べても同一どころか使い勝手が増していたりするものが多く、『エルドレインの王権』のカードパワーの高さを象徴する能力となっている。

《砕骨の巨人》の時点で何かがおかしい性能をしており、3マナにして4/3という同コスト帯で打ち取るには厳しい戦闘能力。おまけに、というか全然おまけじゃないのだが、呪文の対象になると2点ダメージが飛ぶ。自分の呪文でも反応するのでクリーチャー強化呪文との兼ね合いが悪いが、素でパワー4という無視できない攻撃力なのでまるで問題がない。
除去呪文に対応して2点ダメージ、どっちにしろライフが削られるという理不尽さから、今対処していいのかわからなくなってくる

《踏み付け》の方は2マナ2点火力。1マナ重い《ショック》と弱そうで、ターン中ダメージ軽減不可のおまけがついているためにコスト相応となっている。
この軽減不可は対象とは無関係に以降すべてのダメージに作用する。しかし、機能することが稀で忘れられがち。「プロテクションなのになぜか死んだ」現象を探るとおおよそ《踏み付け》に辿り着くことで有名である。

2マナ《踏み付け》でクリーチャーを焼きつつ、返しのターンに3マナ《砕骨の巨人》と1枚で動ける圧倒的な効率の良さを誇り、当事者の中でも際立って優秀。
【赤単アグロ】【グルールアドベンチャー】【イゼットテンポ】【ナヤウィノータ】ら、赤を含むデッキならまず採用に値し、タフネス2以下の人権を奪ったほどで、環境への影響度合いは随一だっただろう。

火力呪文としてはそこそこだが、クリーチャーとしては過去に見ないほどに優秀さで、スタンダードに限らずあらゆるフォーマットで採用に至っている。全くもって輝かしい終わりを迎えるつもりはない。

それでいながら、チャレンジャーデッキ「行軍の猛攻」、「赤単アグロ」にて2年連続4枚収録を果たし、供給過多にある。

1074枚目「挑戦者たちへ:行軍の猛攻」
1207枚目「挑戦者たちへ2021:赤単アグロ」

とは言っても、いずれも通常版。下の環境をプレイする予定があるならば、まだまだお世話になるカードなのは間違いないので安いうちにショーケース版で彩ってもいいだろう。





 

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