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1264枚目「亭主の亭主」

恋煩いの野獣

Lovestruck Beast / 恋煩いの野獣 (2)(緑)
クリーチャー — ビースト(Beast) 貴族(Noble)
あなたが1/1のクリーチャーをコントロールしていないかぎり、恋煩いの野獣では攻撃できない。


理性は孤独であることを選んだが、感情はそれに背いた。

5/5

Heart’s Desire / 切なる想い (緑)
ソーサリー — 出来事(Adventure)
白の1/1の人間(Human)クリーチャー・トークンを1体生成する。(その後、このカードを追放する。あなたは後で追放領域からこのクリーチャーを唱えてもよい。)

恋煩いの野獣を以てしても燃え焦がれる時がある。





『エルドレインの王権』レア。「出来事」を経験する当事者クリーチャーの1つ。クリーチャーとしてそのまま唱えるか、出来事呪文をプレイして追放した後、クリーチャーとして唱えることができるようになる。

要は1枚のカードで2枚分として機能する効率の良いメカニズムとなる。便利すぎるために呪文としてもクリーチャーとしても同コスト帯より若干劣る・・・なんてことは全くない
むしろ過去のカードと見比べても同一どころか使い勝手が増していたりするものが多く、『エルドレインの王権』のカードパワーの高さを象徴する能力となっている。

《恋煩いの野獣》は3マナ5/5という圧倒的な暴力。しかし、1/1の愛しい人が居なければ攻撃することができない過去にいたクリーチャーらしい制限を持つ。・・・ブロックは何ら問題なく出来る。同コスト帯で超えるのは不可能に近い。
それだけでなく、現代MTGの緑が手にした、クリーチャー同士直接殴らせる除去「格闘」の対象に適した体格で、さらに同じく『エルドレインの王権』収録の《グレートヘンジ》のコスト軽減に機能するので何とか退いていただかなければ厄介なことになる。

3マナ《恋煩いの野獣》により5マナ軽減されて4マナの《グレートヘンジ》。緑最強の動きと言って過言ではない。以降、クリーチャーが出るたびに1ドローに+1/+1カウンター追加にライフ2点を得るとんでもなくアドアドしい動きが始まる。

《切なる思い》は1マナで1/1トークン1体の生成。これ単体で見れば弱いのだが、《恋煩いの野獣》の攻撃条件に関わるので単体でシナジーを形成しているのに等しく、1ターン目に《切なる思い》をプレイしてから3ターン目に《恋煩いの野獣》プレイと滞りなく動ける寸法となっている。

また、1/1でさえあれば切なる思いを抱いた相手でなくとも恋を煩ってくれる。出来事持ちに反応しカードを1枚奢ってくれる《エッジウォールの亭主》とは蜜月関係にあり、おおよそセット運用。出来事デッキが緑主体となる要因になった。

同じく優秀過ぎた出来事《砕骨の巨人》と共に活躍した赤緑【グルールアドベンチャー】では、『ゼンディカーの夜明け』から登場した《山火事の精霊》との恋に上陸する。

種族を超えた愛を体現する存在で、この点では元ネタであろう『美女と野獣』を上回っている。

【グルールアドベンチャー】でこそ《踏み付け》《山火事の精霊》で2ターン目の動きが問題なく執り行えたが、【緑単アグロ】は永らく《漁る軟泥》程度しか良質な2マナに恵まれず、今一歩伸び悩む位置に甘んじていた。
しかし最後の最後『フォーゴトンレルム』にて《レンジャー・クラス》《群れ率いの群狼》と良質すぎるにもほどがある2マナを2枚も獲得。ここで完璧な強さに至ったとみていいだろう。
それと同時に《バーニングハンズ》なる天敵も登場してしまったが。

環境屈指のクリーチャーで在り続けたが、チャレンジャーデッキ「最後の出来事」「緑単ストンピィ」にて2年連続4枚収録。リアル1/1初心者プレイヤーの多くは彼との恋に落ちる。

1073枚目「挑戦者たちへ:最後の出来事」
1208枚目「挑戦者たちへ2021:緑単ストンピィ」

総じて優秀過ぎたことに疑いようの余地はなく、5/5の圧倒的暴力に屈するゲームを数多く繰り広げてきたわけだが、単純に数字がでかいだけのクリーチャーな事実は覆らない。1~2マナで簡単に対処される面は否めず、スタンダード落ち以降見る機会は一気に減ることとなるだろう。

多元宇宙を巡る恋路の果てに、野獣はD社へ帰っていく。

最後に一目見てお別れを。





 

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