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1269枚目「英雄の破滅」

鍛冶で鍛えられしアナックス

Anax, Hardened in the Forge / 鍛冶で鍛えられしアナックス (1)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー エンチャント — 亜神(Demigod)
鍛冶で鍛えられしアナックスのパワーは、あなたの赤への信心に等しい。(あなたの赤への信心とは、あなたがコントロールしているパーマネントのマナ・コストに含まれる(赤)の総数である。)
鍛冶で鍛えられしアナックスか、他の、あなたがコントロールしていてトークンでないクリーチャーが1体死亡するたび、「このクリーチャーではブロックできない。」を持つ赤の1/1のサテュロス(Satyr)・クリーチャー・トークンを1体生成する。そのクリーチャーのパワーが4以上であったなら、代わりにそのトークンを2体生成する。

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鍛冶に鍛えられしアナックスほど神に敵対する正当な理由を持つ者はいない。





『テーロス環魂記』アンコモン。自分がコントロールするパーマネントのマナシンボル数を参照するメカニズム「信心」の中でも際立って活躍したカードに違いないだろう。

パワーが赤のマナシンボルにより決定され、自身がダブルシンボルなので最低でも2/3。さらに、クリーチャー死亡時に1/1サテュロストークンを生成する能力を持ち、《アナックス》のパワーが4以上なら2体生成となる。
伝説であるが故に戦場に1体しかコントロールできないが、2枚目を出すとパワー4の状態で死亡していくためきちんと2体のサテュロスを残していく緊急手段が取れるようになっている。

最も単純に攻撃性能が高く、トークン生成が他のクリーチャーでも誘発するために真っ先に除去対象となる関係で、後続の《アナックス》を温存しておきたい場面の方が多い。

自身の攻撃力と、トークンによる戦闘要員維持の観点から【赤単アグロ】に相応しいクリーチャーだった。『エルドレインの王権』に登場し、何かすげえこと書いてるけどそのポテンシャルを持て余していた《朱地洞の族長、トーブラン》本領発揮となる。

《トーブラン》はトリプルシンボルなので《アナックス》のパワーを極限まで高め、《アナックス》は《アナックス》で除去されても残ったトークンが《トーブラン》でパワー3点分に機能するという完璧な噛み合いを見せる。「縦のアナックス」「横のトーブラン」は【赤単アグロ】の象徴に在り続けた。

昨年のチャレンジャーデッキ「行軍の猛攻」では何故か収録されていなかったが、今年の「赤単アグロ」ではしっかり4枚収録。表紙にも選ばれている。

1074枚目「挑戦者たちへ:行軍の猛攻」
1207枚目「挑戦者たちへ2021:赤単アグロ」

とりあえず速攻で殴り抜きたい。そんな初心者たちを鍛えてくれたに違いない。


アナックス本人について触れておこうと思う。彼は『テーロス』ブロック背景世界の物語の登場人物だった。元となったのはスパルタ教育でお馴染みの都市国家スパルタと、レオニダス王なのでそれを意識してもらうとわかりやすい。

都市国家:アクロスの王子として生まれたものの、体格に恵まれず。周囲からは才気溢れる弟が王を継ぐと目され、その弟もアナックスを蔑んでいた。

それでも鍛錬を積み、力を示せば認められると修行に励み、「イロアス競技会」にて弟との格闘技による直接対決を征する。
この時、弟がアナックスの膝を破壊、再起不能に貶める技を仕掛けて来たことを非難。父である王は激怒し、鞭打ちの刑に処した。

その後、アナックスは勝ち進むことなく敗退してしまうが、周囲の評価が変わるには充分な実績を残し、王の座に。サイミーディという才女との縁談を結んだ。

王子アナックス その1|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

時は移り『テーロス』ブロック第2セット『神々の軍勢』本編。アクロスを狂える《殺戮の神、モーギス》がミノタウロスを率いて包囲した。

太陽神ヘリオッドに選ばれし勇者、エルズペス協力の下、戦争となる。
魔法により川を氾濫させミノタウロスの軍勢を押し流す作戦を実行したが、水位の上昇が遅く、窮地を脱するには至らない。
そこで、サイミーディは意を決する。自身が信奉する《嵐の神、ケラノス》に救いを願ったのだ。

代償は、彼女自身の命。ケラノスの嵐によりミノタウロスたちが押し流されアクロス防衛にこそ成功した。アナックスはモーギスとの戦闘で負った深手と、愛する妻サイミーディを失った悲しみを押して、王として勝利の祝宴を催した。

だがこれらすべてがプレインズウォーカー、ゼナゴスの策略だったのである。彼は勝利の祝宴を暴力的な饗宴「大歓楽」へと変貌させ、自身を神へ昇華する儀式に利用する。そして、《歓楽の神、ゼナゴス》となった。

以降はエルズペスの物語なので割愛。『テーロス環魂記』に話は移る。

この世で最も崇高な太陽を司る主神ヘリオッドは、自らの威光を知らしめるために他の神々の信心を奪うべく破壊工作を始めた。それに対し、神々は自らが認めた存在を「亜神」として仕立て上げ、争い始めたのである。

その内、《鍛冶の神、パーフォロス》が選んだのがーーー

アナックスだった。

『テーロス還魂記』ストーリーカード|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

「サイミーディ・・・」

ウィザーズオブコーストはレオニダスに何かうらみでもあるんでしょうか。





 

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フレイバーテキスト

  1. テーロスの神々畜生だらけで草

  2. 2枚目を出すとパワー4の状態で死亡して各アナックスが誘発するので残るサテュロスは4体なのです・・・
    なんだこいつ

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