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100日EDH

1203枚目「セレズニアの印章」

セレズニアの印鑑

Selesnya Signet / セレズニアの印鑑 (2)
アーティファクト
(1),(T):(緑)(白)を加える。

議事会の印は統一を表している。樹は太陽を支え、太陽は樹を育てるのだ。

セレズニア最初の印章は最強でした。





『ラヴニカ:ギルドの都』初出のコモン。ギルドのシンボルを象ったマナフィルターでありながら、無色1マナを有色2マナへの変換なのでマナ加速としても機能する優秀なアーティファクト。

2色の組み合わせ10組の各ギルドに存在し、《セレズニアの印鑑》は緑白のギルド「セレズニア議事会」に対応する。


いずれも性能は同一のもので、その採用基準は色の特徴により左右された。

緑を含む印鑑全般に言えることになるが《ゴルガリの印鑑》でも触れたとおり、《ラノワールのエルフ》《極楽鳥》のマナクリ代名詞二大巨頭あったけえマナ本当にありがとうがスタンダードに共存していた関係でマナファクト全般の影が薄く、採用するには高いハードルとなる。
それを抜きにしても緑白は低マナ域クリーチャーのコストパフォーマンスが高く、セレズニア所属のカードも存分にその恩恵を受けていたことから素直に戦力を投入していった方が効果的だった。

セレズニアを象徴し当時最強格のデッキとなった【セレズニア対立】はデッキ名の由来である《制圧の輝き》による行動阻害を駆使するコントロール戦略が主題のようで、セレズニア有する軽量クリーチャーと苗木が殴り抜く多角戦略を取った関係でやはり《セレズニアの印鑑》に採用の余地はなかった。

セレズニアに関する過去記事を掘り起こしたら大体【セレズニア対立】の話になっていたので暇なときにタップしてほしい。

137枚目「天才苗木職人」
590枚目「対立」
847枚目「蒔いた」

これだけで話が終わってしまうので、「セレズニアの昔話」をしようと思う。『ラヴニカ:ギルドの都』発売当初。当時通っていたカードショップにて仲間内でプレイしていたドローカルな印象論。メタゲームが成立する以前の牧歌的なマジックな話になるのを前置きとしたい。

セレズニア召集

『ラヴニカ:ギルドの都』発売時。当時MTGをプレイしていた友人たちの内、私を含む特に熱心だった4人はゴルガリ、ボロス、セレズニアといったギルドを特に担当分けをせずに思い思いにデッキを構築していた。

セレズニアはパックの表紙に選ばれた《ロクソドンの教主》が4マナ4/4にしてメリット能力を持つという逸脱したクリーチャーセンスを持つことから注目を集めていたのは想像するに難しくないだろう。

探索する獣》が何食わぬ顔で鎮座する2019年以降では信じられないことかもしれないが、『オンスロート』収録《貪欲なるベイロス》により打ち破られるまで4マナ4/4というステータスはデメリットが課されなければ許されない強者の数値。アグロ、ミッドレンジ、コントロール。速度の異なる主要三系統いずれにも採用し得る4マナ域は、長きに渡り性能面で枷をかけられていたのである。

2色と言えどもその価値に変わりなく、出ただけで4点回復、4枚積みも容易な《ロクソドンの教主》は見た目通りに強く、その評価は最後まで覆ることはなかった。

セレズニアクリーチャーの質の高さを示すのにより適したのは《番狼》だろう。

2マナ3/3、それ以外に何もないいわゆるバニラ。《青銅皮ライオン》の毛皮を纏うことが極めて稀な2020年以降では信じられないかもしれないが、この大いなる狼が登場するまでデメリットがなければ許されないステータスであった。

クリーチャー全般が強力な緑と、特に軽量クリーチャーが優秀な白が合わさったギルドともなると前例を覆してくるクリーチャーが2枚も同時に登場できる。セレズニアの強さはこれだけでも充分すぎた。

それでも真っ先に「本物」に到達したのは《ロクソドンの教主》でも《番狼》でもなかった。

《セレズニアのギルド魔導士》である。

せっかくなので他の面々と見比べてほしい。

セレズニアのメカニズム「召集」をサポートする苗木トークンは1/1で戦力としても助けとなる。そして、全体強化能力。起動4マナと若干重いながらもマナクリの存在により見た目以上に扱いやすい。それでいて、サイクル共通の2マナ2/2。序盤~終盤まるで隙が無く、タップ不要なことから戦力として換算できるシステムクリーチャーである。

長丁場になりやすい発売当初の完成度の低いデッキ同士の対戦ではより顕著で、放っておいた時の苗木栽培ぶりに《番狼》以上の優良アンコモンと評し、《稲妻のらせん》《化膿》に匹敵する危険性を見せた。
セレズニアカラーのクリーチャーを存分に採用したアグロ、いや、ビートダウンは身内の中でも最強に位置することとなる。

なお《制圧の輝き》の強さは未発覚である。それもそのはず。それよりも適したカードを採用していたからである。

それは、《収斂の冠》。

各ギルドのレアアーティファクトサイクルセレズニア担当。
デッキ一番上の公開。それがクリーチャーなら共通の色を持つクリーチャー+1/+1修正。2マナでライブラリー操作。

元々優秀なサイズを持つクリーチャーたちがワンランク大きくなる脅威。「共通の色」という表記の妙で、二色のクリーチャーがめくれようものなら緑と白、それぞれが適応され+2/+2修正されていた。
ことセレズニアミラーマッチにおいては《収斂の冠》で相手を上回ることが重要視され、《栄光の頌歌》の出る幕などまるでなく、《ロクソドンの教主》は戦場よりもデッキトップで公開された方が苦い顔をされた。

本来は《収斂の冠》で複数の色が一致しても修正値は+1/+1。「これやっぱおかしくね」と誰かが主張するまで続いた若気の至り。

そして、そんなセレズニアビート合戦に一石を投じたのが《草ハイドラ》である。

5マナ1/1という冗談のようなクリーチャーだが、ダメージを+1/+1カウンターに変換するため苗木対戦セレズニアにおいては無敵に等しい。完全にノーマークな存在で膠着状態の中素通りしていく様からついたあだ名が《くそハイドラ》。

見ての通り、ダメージ以外では普通に除去可能、そもそも劣悪すぎる戦闘性能から一瞬で消え去ったが、その活躍は私の中に鮮明に刻まれた。平成を超え令和に至っても愛を込めて《くそハイドラ》と称し続けたい。

100日後に完成する統率者 20日目

1172枚目「100日後に完成する統率者」

印鑑サイクルは優秀なマナファクトととして統率者戦において広く採用されるカード群のようだ。多色統率者ならば色の合う印鑑をとりあえず採用しておいて何一つ不便はない。

《セレズニアの印鑑》は「統率者2013」にて新規イラストが登場。それ以降の再録を重ねている。

例によって採用するのは『ラヴニカ』版となるそういえば《セレズニアの印鑑》からマナ出したこと1度もないかもしれない。

 

一番のめり込んでた時期で書くことすぐに思い浮ぶのに、書き始めるまでが長くなってきた。





 

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