Glorybringer / 栄光をもたらすもの (３)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行、速攻
栄光をもたらすものが攻撃するに際し、あなたはこれを督励してもよい。そうしたとき、対戦相手がコントロールするドラゴン(Dragon)でないクリーチャー１体を対象とする。これはそれに４点のダメージを与える。（督励されたクリーチャーは、あなたの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。）
最後の試練で修練者が向き合う相手はハゾレトの裁量による。
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栄光をもたらすものとは
次元：アモンケット。二つの陽に焼かれし砂が覆う地平と、徘徊する怪異に満ちた世界である。
人々の営みを支えるのは広大で命に満ちた川。そして、黄金を散りばめた五つの碑が司る存在。
そう、この地には神々がいる。輝かしい「来世」を約束する「王神」の教えを導く五柱の神々。
ここに生きるあらゆる者は修練者となる。神々が課す試練を超えて、王神が約束する来世での栄光に相応しい、清き完璧な英雄へと至るために。
同い年の子らは「一門」を成し、来るべき刻に向けて共に切磋琢磨することへ全てを捧げる。
五つから成る神々の試練。オケチラ神は一門の「結束」を。ケフネト神は困難を超える「知識」を。ロナス神は磨き上げられた「活力」を。バントゥ神は為すべき「野望」を測る。
そして、最後となるハゾレト神は闘争に身をゆだねる「激情」を施す。殺し合いに駆られ勝利を求めし修練者が挑むのは、死だ。
相手は主に王神の教え背きし造反者となる。だが、その一門が対峙するのは。
時として、ハゾレト神の裁量により下される《栄光をもたらすもの》。人知を超えし力の権化「ドラゴン」。
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ある者は爪に裂かれた。ある者は空から身を投げられた。ある者は力尽き踏みつかれた。ある者は己が未熟を悔いて伏した。
しかし、一人。石階段に座するドラゴンが振りまく灼熱をかいくぐり、見事その首を撥ねた。
激情の神は、誉れ高き神々の子に賞賛の弁を述べると、栄光ある誉れをもたらす。
「楽園で会おう」と、約束された英雄は一門へ告げて槍を受け入れた。
———英雄の来世に栄光はなく、アモンケットは楽園でもなかった。
次元：ラヴニカ。建造物が地平を覆う都市そのものの世界に目覚めた。
次元を超えし最古の巨悪ニコル・ボーラス。世界を創り、世界を壊すかつての全知全能に焦がれた彼の計画の集大成となる地である。
その一つ。己が計画の先兵とすべく手駒となる精鋭を鍛え、意のまま操るために。
『王神は侵略者』
王神を騙り、歴史を、神々の在り方を書き換える。それがアモンケットの、王神の教えの真実だった。
試練を超えた英雄は「永遠衆」なる不死の軍勢に仕立てられた。ボーラスに力をもたらすべく、彼と同じ次元超越者「プレインズウォーカー」の根源を刈り取る実行部隊である。
数多の次元から誘い込まれたプレインズウォーカーたちは、各々が抱く正義感や復讐心、様々な思惑が入り乱れる中で永遠衆との戦いに臨むこととなった。
その中で一人、涙を流しながら戦い続ける女性がいた。
かつて彼女は優れた修練者だった。そして古の武術と舞踏からアモンケットでただ一人、王神の欺瞞に至った造反者でもあった。
それは同時に、対峙している相手が何者なのか理解しているのを意味する。彼女が振るう刃は、弄ばれた同朋への弔いに他ならない。
五つの試練を超えし永遠衆たちでも、敵うことなく一人また一人と朽ちてゆく。
その卓絶した武芸を同じ一門の者ならば称賛しただろう。あるいは嫉妬の念に駆られただろう。
しかしもはや永遠の傀儡に、青き鉱物の眼孔に結束はなく、知識も生かされない。活力などあるわけもなく、野望に利用されるのみ。
ドラゴンを屠った英雄も、今や腐臭と古き呪いを放つ機能に過ぎず、戦闘は瞬く間に終焉を告げる。
「楽園で会おう」
それは、後に「灯争大戦」と語り継がれる戦いに居た「栄光をもたらすもの」。
彼女の激情が捧げる督励だった。
今回はskeb納品物です。リクエストありがとうございます！
思いの外時間がかかってしまいました申し訳ないです！
あと、《栄光をもたらすもの》から離れすぎた気がしますごめんなさい！
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